第12回 2004年9月21日(火)放送 あらすじ

#12 忘れられない夏~旅立ちの時~

 泳吉(市原隼人)たち姫乃高校の男子生徒32人は、学園祭のシンクロ公演に向けて練習を開始した。が、ガリ勉派の坂上(阪田智靖)、内村(内田祐介)、ゲームおたく派の谷坂(横谷豪紀)、市村(市川欣希)、竹井(善りょう)、チェス部の橋野(橋本淳)、川上(田上尚樹)の7人は、シンクロどころか水泳もままならない状態で、コーチの粕谷(佐野史郎)の頭を悩ませる。
 そんな中、シンクロ公演のポスターとチケットが刷り上がる。栞(石原さとみ)にチケットを手渡す泳吉。その姿を見ていた梢(鈴木えみ)や、栞にチケットを渡そうと思っていた洋介(中尾明慶)はショックを隠せない。一方、岩田(小池徹平)は、加代(浅見れいな)にチケットを渡しに行くが、インターハイ前でピリピリしていた彼女は、それを受け取らなかった。
 同じころ、産休中だった教師の復職が決まったために、代用教員だった早乙女(金子貴俊)の退職が発表される。早乙女は、シンクロ公演の翌日付で姫乃高校を退職し、緑ヶ丘高校に行くことが決まっていた。早乙女は、シンクロ部の今後のことを考えて、元全日本のシンクロ選手だった夏子(山口紗弥加)に顧問を引き受けてほしいと頼む。しかし夏子は、それを引き受けなかった。
 あくる朝、32人はいつものように練習を始めた。が、技術や体力が追いつかない坂上ら7人が足を引っ張り、どうしても上手くいかない。すると、浜口(出口哲也)や長太郎(長町太郎)らが、7人をメンバーから外した方がいい、と言い出す。新沼(高橋良輔)や鳥羽(滝口幸広)らカラオケ五人衆もそれに同調した。すると洋介は、32人でひとつのチームなんだ、と浜口たちを非難する。泳吉は、初心者組にとりあえず夜の自主練習を指示するが…。
 それから数日後、加代は、顧問の夏子とともに最後の調整を行う。練習のために姫乃高校にやってきた粕谷は、夏子に、シンクロ部の顧問をやってみたらどうだ、と声をかけた。一緒にいた泳吉や洋介、岩田も、夏子に頭を下げた。そんな泳吉たちに反発したのは加代だった。試合を明日に控え、ナーバスになっていた加代は、自分たちは勝つために努力してきた、と言い放つ。岩田は、「僕らだって必死に努力しています。加代さん、見にきてくれれば分かります」と、加代にもう一度チケットを手渡そうとするが、彼女はやはり受け取ろうとはしなかった。
 シンクロ公演前日、泳吉は、祖父の亀吉(今福將雄)とともに、母の墓参に行った。今日が母親の命日だったのだ。するとそこに、泳吉の父・泳太郎(矢島健一)がやってきた。泳吉は、泳太郎にシンクロ公演を見にきてほしい、と頼んだ。が、泳太郎は、仕事があり、明日の午後には東京へたたなければならないのだという。泳吉の思いを知る栞も、見てあげてほしい、と泳太郎に頭を下げたが、やはり無理だった。
 学園祭当日、泳吉たちは、プールの準備を整え、公演の開始に備えていた。が、折しも東海地方には大型の台風が接近中で、天候は大荒れだった。泳吉たちは、プールの飾り付けを守ろうとするが、激しい風雨にさらされ、会場はめちゃくちゃになってしまう。校長の樫山(キムラ緑子)は、学園祭の中止を決定。シンクロ公演だけはやりたい、と食い下がる泳吉たちを制して、帰宅を命じる。
 その夜、泳吉は、ひとりでプールに向かった。するとそこには、洋介の姿もあった。ほどなく、佐野(木村了)や仙一(斉藤慶太)らもやってきて、32人全員がそろった。早乙女が姫乃高校にいる間にシンクロ公演をやりたい——32人の思いはひとつだった。泳吉は、校長にもう一度掛け合おうと決意するが…。

キャスト

水嶋泳吉 … 市原隼人
矢沢 栞 … 石原さとみ
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山本洋介 … 中尾明慶
川崎仙一 … 斉藤慶太
岩田巌男 … 小池徹平
佐野秀樹 … 木村 了
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早乙女 聖 … 金子貴俊
大原夏子 … 山口紗弥加
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大場加代 … 浅見れいな
越野晴香 … 井上和香
北川 梢 … 鈴木えみ
樫山礼子 … キムラ緑子
  ・
水嶋亀吉 … 今福將雄
矢沢 薫 … 森下愛子
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矢沢 明 … 小日向文世
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粕谷耕造 … 佐野史郎

スタッフ

■原作
 矢口史靖/アルタミラピクチャーズ
■脚本
 橋本裕志
■企画
 金井卓也
 関口大輔
■演出
 佐藤祐市
 高橋伸之
 吉田使憲
■プロデューサー
 船津浩一
 柳川由起子
■音楽
 佐藤直紀
■制作
 フジテレビジョン
 共同テレビジョン

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