第3回 2004年7月19日(月)放送 あらすじ

#3 真夏の海の告白

 台場で働く木本美香(仲間由紀恵)と、品川埠頭の倉庫で働く和田亮介(和田聡宏)。亮介が放つ多くの“言葉”は、美香の母・優里(仲間由紀恵・二役)が恋人の青年(川端竜太)から受け取った“言葉”に似ている。母が恋人の青年からもらったブレスレットを着けた美香は、自分自身に問う。亮介との出逢いは“幸せ”の始まりなのか…それとも…。
 編集部では、早瀬佳男(佐藤隆太)が美香の様子を伺う。そんな佳男に、美香は亮介と会ったことを伝える。美香が、出版社を出ようとすると井上弘一(中村俊介)がいた。井上は、食事に行こうと美香を誘う。
 一方、亮介は大杉健(哀川翔)と喫茶店にいた。店で働く山根真理(佐藤江梨子)が、店長の薫(池田有希子)に亮介の書を店に飾るよう頼んだらしい。そこで大杉は、薫から真理の過去の出来事を聞く。その夜、亮介のアパートに真理が来た。真理は、壁に一枚だけ絵画があるのを不思議がる。亮介は、上京する時に父の健介(夏八木勲)からもらったものだと答えた。その頃、美香は井上と食事。井上が、次週行われる自分の副社長就任パーティーに出席して欲しいと美香に切り出した時、携帯が振動。着信名は“亮介”。美香は振動をそのままに、パーティーへの誘いを断る。美香に電話をかけていた亮介は、留守電に書道教室で待っていると残した。
 日曜日。公民館で行われている亮介の書道教室には、美香、佳男、大杉、小山ヒロシ(速水もこみち)がいた。好きな言葉とのお題で、美香が書いたのは“サザエさん”。教室の帰り、佳男は美香に“和の心特集”で亮介を取り上げようと言う。しかし、美香の答えは曖昧。さらに、そろそろ職業だけでも亮介に明かしたほうが良いのではとの佳男に、事情が変わったと美香。その時、大杉とヒロシが一同と別れ、美香、亮介、佳男の3人が残る。佳男は、気をきかせて一人で帰ることに。
 美香は、亮介のスクーターでデート。とある桟橋に着くと、亮介は美香が書いた“サザエさん”は“消えつつある日本の家族愛の象徴”だと言う。美香は、キャラクターの中で好きなのは“波平さん”で、理由は古臭いことばかり言って怒るが、本当は家族思いの父親だと話す。亮介は“ワカメ”。死んだ妹の“涼子”に、おかっぱ頭が良く似ていたと。そろそろ帰ろうと、腰を上げた時、美香のブレスレットが腕から落ちる。地面に届く寸前に亮介がキャッチ。優しく美香の腕にはめ直す亮介。
 美香が家に帰ると“海岸浴場”とプリントされたタオルを見つけた紀香(ソニン)が詮索してくる。その時、正雄(石坂浩二)が帰ってきた。すぐさま、正雄は美香が井上のパーティーへの出席を断ったことに言及。美香、紀香ともに必ず出席するよう厳命する。その頃、出版社のビルに入る佳男を、着けて来た女が見つめていて…。

キャスト

木本美香、金 優里 … 仲間由紀恵
(一人二役)
和田亮介 … 和田聡宏
  ●
早瀬佳男 … 佐藤隆太
山根真理 … 佐藤江梨子
小山ヒロシ … 速水もこみち
木本紀香 … ソニン
青年 … 川端竜太
  ●
井上弘一 … 中村俊介
井上麗子 … 李麗仙
神谷 文 … 仲村トオル(友情出演)
  ●
大杉 健 … 哀川 翔
和田健介 … 夏八木 勲
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木本正雄 … 石坂浩二

スタッフ

■原作
  吉田修一「東京湾景」(新潮社刊)
■脚本
  原 夏美
■企画&プロデュース
  大多 亮
■プロデューサー
  栗原美和子
  森谷 雄
■演出
  村上正典
■音楽
  イルマ
  高梨康治
■制作
  フジテレビドラマ制作センター

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