麗わしき鬼
妊娠カレンダー
不妊センターの医師・香山の協力で、出産に向けてのスケジュールが決定される。悠子は毎日1回、排卵誘発剤の注射をし、洵子も女性ホルモンの服用を始める。そんなとき、太郎がこの計画について矛盾を感じ始める。洵子の尊厳を傷つけることになるのではないか、と悩む太郎に、自分は悠子も那波も大好きだから幸せだ、ときっぱり答える洵子。その言葉に、洵子を慕う太郎は傷つく。一方、太郎が無謀なこの計画に関わるのを、麗花は心配していた。それからまもなく、悠子の卵巣から卵子が吸引され、体外受精が行われる。そして、受精卵が洵子の子宮に移植される。