第4回 2006年5月8日(月)放送 あらすじ

消えた大スクープ

 出勤前、椿木春香(天海祐希)は、またしても資料を失くしたと慌てている。同居させている飛鳥望美(矢田亜希子)に捜している雑誌の表紙を描いてみせる春香。馬の写真だったと言う春香だが、どう見てもそうは思えない下手くそさ。望美が試しに猿を描かせてみると、これまたとんでもない代物。望美は、早速みんなに見せようと、マンションを飛び出し、『ザ・ニュース』のスタッフルームに向かった。
 その頃スタッフルームでは、服部圭吾(葛山信吾)という世界的アーティストの話題で盛り上がっていた。服部は、アート界のアカデミー賞とも言われるAGM賞受賞を拒否し、賞金100万ドルの受け取りもふいにしていた。しかも、大のマスコミ嫌いで、これまでマスコミ取材を受けたことはないという。そこに、春香の絵を持った望美がやって来る。だが、スタッフたちの誰一人、春香が何を描いたのか判る者はいなかった。
 そんなところに、結城雅人(谷原章介)が、服部の情報を持ってくる。CNBグループのミュージアムが服部の絵を落札したため、エージェントとのアポイントメントが取れたのだ。世界に先駆けてのインタビューが取れるかもしれないと飛びつく春香や石場小吉(生瀬勝久)たちを、雅人はインタビューの可否は今後の交渉次第と諌める。
 春香と望美、野原芽衣(松下奈緒)、伊賀俊平(松田翔太)は、服部の自社ビルを訪ねる。応対したエージェントは、春香のインタビュー依頼に対し、「服部は誰とも会わない」と断った。と、食い下がる芽衣の視線の先に男の姿…アトリエに服部本人がいるではないか。大胆にもアトリエに踏み込んだ芽衣は、服部に直接インタビューを申し込む。気がついたエージェントが止めに入るが、服部は「いつも見てるよ」と気さくに話しかける。自分のことだと思った芽衣が答えようとすると、服部は彼女を通り過ぎて春香のもとに。服部は、ニューヨークで活躍していた春香を知っていたのだ。
 『一石三鳥』で、石場が蟹原健介(玉木宏)や紺野令子(須藤理彩)に、おニューのビデオカメラで撮影した娘の映像を見せていると、春香たちが服部とともに入ってきた。春香は服部に改めてインタビュー依頼をするが、受け入れてもらえない。すると、芽衣が再度食い下がる。死んだ母も服部のファンだったという芽衣の言葉に、興味を示す服部。しかし、芽衣の話は、実はインタビューを取らせてもらうための嘘だった。そうとはしらない服部は、芽衣だけに聞こえるようインタビューに応じると告げた。ただし条件付きで。芽衣が条件を飲むと、服部はさらに、インタビューはこの場でと指示。役に立ったのは、石場のビデオカメラ。愛娘の映像の納まったテープを半ば強制的に提供させられた石場の大いなる犠牲のおかげで、インタビューは終了。その後、芽衣は服部の出した条件のために『一石三鳥』をツーショットで後にして…。
 服部の独占インタビュー放送予定は『ザ・ニュース』で告知された。芽衣は、自分の功績と意気揚々としている。春香は、インタビューのために嘘をついた芽衣が少し心配。芽衣を見つめる俊平の心境も複雑。
 そんな番組終了後、帰宅途中の芽衣が、服部インタビューの編集に向かう俊平を発見。芽衣は、インタビューチェックをしようと俊平が持っていたマスターテープを見ようとする。カメラにテープを入れようとした時、うまく入らずに落としてしまった。運悪く、通りかかったトラックにテープが轢かれて粉々に。せっかくの服部独占インタビューが…。

キャスト

天海祐希
矢田亜希子
玉木 宏
谷原章介
松下奈緒
松田翔太
田丸麻紀
  ・
須藤理彩
矢島健一
  ・
生瀬勝久
児玉 清

ほか

スタッフ

■脚本
 坂元裕二

■演出
 葉山浩樹

■プロデュース
 現王園佳正

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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