あなたの隣に誰かいる
#2 恐怖ノ隣人
かつての浮気相手だった久遠駿介にそっくりな男・澤村数馬(北村一輝)に出会った梓(夏川結衣)は、激しく動揺していた。数馬は、愛子(白石美帆)の夫で、梓と欧太郎(ユースケ・サンタマリア)夫婦が引っ越してきた「希里が丘」の家の隣家に住んでいた。しかも数馬は、欧太郎の会社「ヘルパーズネット」が探していた経営コンサルタントの面接に来た男でもあった。
梓と欧太郎は、車田家で開かれたバーベキューパーティーに参加した。そこには数馬と愛子の姿もあった。その席でも、梓は数馬のことが気になって仕方がない。髪型や雰囲気こそ違うが、あまりにも良く似ているのだ。かつて駿介は、梓に別れを告げられたことに激怒し、梓に対してストーカーまがいのひどい仕打ちをした。が、その後駿介は、海で死んでしまったはずなのだ。だから、目の前にいる数馬が駿介であるはずもないのだが…。
梓たちの娘・鈴(山田夏海)が、初めて新しい幼稚園に行く日がきた。梓が鈴を幼稚園まで送り届けると、そこには、高級車が並び、ブランド物のスーツで着飾った母親たちが立ち話をしていた。ラフな服装だった梓は、緊張しているようすの鈴を励ますと、その場から逃げるように車に戻ろうとした。そんな梓に声をかけてきたのは、“タクママ”こと光恵(かとうあつき)のグループだった。ファミリーレストランに連れて行かれた梓は、光恵たちとお揃いの携帯ストラップを手渡される。友達になったしるしだという。
梓が光恵たちと別れると、今度は“ナオママ”こと法子(菊田由美子)のグループが現れた。法子たちもまた、光恵たちとは別のストラップをお揃いでつけてた。この幼稚園に子どもを通わせている母親たちには、タクママ派とナオママ派というふたつのグループがあり、互いにいがみ合っていたのだ。
その夜、梓は、帰宅した欧太郎にさっそく幼稚園の派閥争いの話を切り出す。そこにやってきた姑の志摩子(梶芽衣子)は、鈴には本当の意味で助け合える友達が必要なのだから、き然とした態度で臨むべきだ、と梓を叱責した。そのために梓は、どちらのグループにも入らないと言わざるを得なくなってしまう。すると、母親たちの態度が一変した。タクママ派も、ナオママ派も、梓のことを無視し始めたのだ。しかも、母親たちだけでなく、子どもたちまで鈴には近づこうとしなかった。
その帰り道、梓は、いきなり腐りかけのみかんを投げつけられた。ごみ屋敷に住むサキ(森康子)の仕業だった。サキは、お前が蟲を連れてきた、蟲憑きの女はこの村から出ていけ、と再び梓を激しく罵る…。
そのころ、草間(いかりや長介)は、警視庁の捜査資料室にいた。草間が追っていたのは、30年前にある村で起きた、一家惨殺事件だった。判事だった草間は、この事件を担当し、その一家の父親に、求刑どおり死刑判決を言い渡していたのだ。しかし、その判決を覆す重要な証拠の存在を知った草間は…。
梓と欧太郎は、車田家で開かれたバーベキューパーティーに参加した。そこには数馬と愛子の姿もあった。その席でも、梓は数馬のことが気になって仕方がない。髪型や雰囲気こそ違うが、あまりにも良く似ているのだ。かつて駿介は、梓に別れを告げられたことに激怒し、梓に対してストーカーまがいのひどい仕打ちをした。が、その後駿介は、海で死んでしまったはずなのだ。だから、目の前にいる数馬が駿介であるはずもないのだが…。
梓たちの娘・鈴(山田夏海)が、初めて新しい幼稚園に行く日がきた。梓が鈴を幼稚園まで送り届けると、そこには、高級車が並び、ブランド物のスーツで着飾った母親たちが立ち話をしていた。ラフな服装だった梓は、緊張しているようすの鈴を励ますと、その場から逃げるように車に戻ろうとした。そんな梓に声をかけてきたのは、“タクママ”こと光恵(かとうあつき)のグループだった。ファミリーレストランに連れて行かれた梓は、光恵たちとお揃いの携帯ストラップを手渡される。友達になったしるしだという。
梓が光恵たちと別れると、今度は“ナオママ”こと法子(菊田由美子)のグループが現れた。法子たちもまた、光恵たちとは別のストラップをお揃いでつけてた。この幼稚園に子どもを通わせている母親たちには、タクママ派とナオママ派というふたつのグループがあり、互いにいがみ合っていたのだ。
その夜、梓は、帰宅した欧太郎にさっそく幼稚園の派閥争いの話を切り出す。そこにやってきた姑の志摩子(梶芽衣子)は、鈴には本当の意味で助け合える友達が必要なのだから、き然とした態度で臨むべきだ、と梓を叱責した。そのために梓は、どちらのグループにも入らないと言わざるを得なくなってしまう。すると、母親たちの態度が一変した。タクママ派も、ナオママ派も、梓のことを無視し始めたのだ。しかも、母親たちだけでなく、子どもたちまで鈴には近づこうとしなかった。
その帰り道、梓は、いきなり腐りかけのみかんを投げつけられた。ごみ屋敷に住むサキ(森康子)の仕業だった。サキは、お前が蟲を連れてきた、蟲憑きの女はこの村から出ていけ、と再び梓を激しく罵る…。
そのころ、草間(いかりや長介)は、警視庁の捜査資料室にいた。草間が追っていたのは、30年前にある村で起きた、一家惨殺事件だった。判事だった草間は、この事件を担当し、その一家の父親に、求刑どおり死刑判決を言い渡していたのだ。しかし、その判決を覆す重要な証拠の存在を知った草間は…。