『母よ!〜引き裂かれた在日家族〜』 2003年9月28日放送
金本春子・韓国名チョン・ビョンチュンさん、86歳。
1950年代から始めた仕事は、パチンコの景品(タバコ)買い。
専売法違反で逮捕された回数、37回。
12歳で済州島から日本にやってきて、17歳で同郷の韓国人と結婚。夫は働かず、博打と浮気の毎日。7人の子供を育てるためには、パチンコの景品買いしか生きる術がなかった。在日朝鮮人という現実に直面しながら、生き抜き、戦争をはさみ、激動の社会に家族の運命が翻弄された。長女は韓国済州島に帰国、次女は貧しさゆえの家出、三女は楽園を求めて北朝鮮へ移住。夫とは別れ、家族みんなの再会は永遠の夢となった。
そんな、彼女の人生を焼き付けた40年以上前のモノクロームフィルムが残っている。撮影したのは、当時、日芸映画科の学生だった長男キン・ソンハさん(65歳)。彼はどんな気持ちで、ファインダーをのぞいたのだろうか?
母と息子の関係は、数年前、長男ソンハさんの胃癌がわかってから、変わりはじめた。手術後、二人は初めて、一緒に旅行をした。そして、8月。ソンハさんの娘の結婚式。そこには、うれしそうなビョンチュンさんの姿があった・・・。
フジテレビのドキュメンタリー初の映画化。
5月1日からポレポレ東中野にて「HARUKO」というタイトルにて上映。
「HARUKO ハルコ」
【スタッフ】
チーフプロデューサー  岡田宏記(フジテレビ)
ディレクター 野澤和之(湧源社)
制作 フジテレビ
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