私は小学生の頃に転校が多く、クラスになかなか馴染めないばかりか、親ともうまくコミュニケーションが取れませんでした。学校でも家でも気持ちがすり減ることが多い中、気軽に行けて司書の方に温かく迎えてもらえたのが図書館でした。家と学校以外に「居場所」があったことに、とても救われました。
ある居場所で息が詰まっても「違う居場所」で深呼吸ができる。そんな経験から「複数の居場所」を持つことが大切だと感じます。具体的な「居場所」としては、子どもは『家・学校・部活・塾・友人宅・祖父母宅』など。開くと知らない世界へ連れて行ってくれる『本』もある意味「居場所」ですね。大人は『家・職場・カフェ・習い事』。子どもが小さければ『支援センター・児童館』など。
こういった「居場所」は大きく3つに分けられます。(1)主に生活をする『家』(2)自宅以外で長い時間を過ごす『学校や職場』(3)趣味や息抜きといった『リラックスできる場所』特に、肩書きや責任感から解放される「居場所」を持つことは、人生に様々なメリットがあるとされています。
私は子ども支援の仕事に携わる中で、今の子どもがいかにしんどい毎日を過ごしているのかを痛感しています。子どもたちが自分らしく笑って過ごすためには、まず大人たちが楽しみ、笑う姿を見せることが大切です。そしてもし、お子さんが居場所を作れないでいたら、安心安全な居場所を作れるよう、導いてあげてください。