多くの場合、日本人は名前に漢字を使います。漢字に意味があり、その漢字通りの生き方、人間になってほしいという気持ちを込めるからです。英語の文字には意味がなく、私の名前「ジェフ・バーグランド」のジェフは、母が大好きだった「ジェフ・チャンドラー」という俳優の名前をとったんです。「バーグランド」はスウェーデン由来で、意味は「岡」「林」、日本人と同じように地形から取った名前ですね。やっぱり共通点もあります。名前の文化は様々ですが、大事なのは、国際社会の中で自分の名前が相手にどう伝わるかということです。おすすめは、呼んでほしい名前を2回言うこと。例えば、「ジェフ、ジェフ・バーグランド」のように言うことで、「これが、私が呼んでほしい名前ですよ」と伝えるということです。逆に、相手が名乗った際によく聞き取れない場合は、「What do you want me to call you?」と聞いてみてください。相手は「〇〇と呼んでください」と分かりやすく教えてくれるはずです。自分の名前がどこから来たのか意識したことはありますか。京都の小学校では、小学生が自分の名前の由来について調べるという宿題があります。自分が家族の歴史の流れの中にいることを再確認できるということがすごくいいなと思います。名前はその人のアイデンティティの一部です。自分の名前を大切にしてください。