テレビ寺子屋 次回 2026年10月3日(土) 4:52~5:22 放送 オフィシャルサイト(外部)はこちら 自分も、見守る人たちも追い詰めない、自分らしい人生の最終章とは?在宅ホスピス医として多くの人生の最後に寄り添い続けてきた、内藤いづみさんのお話です。
放送内容詳細 『いい塩梅(あんばい)』という言葉は、在宅ホスピスケアをしている私にとって大事なキーワードです。もともとは料理の塩加減を意味しますが、私たちは「いいバランス」「いい落としどころ」という意味合いで使っています。あるとき70代後半の女性に肺がんが見つかりました。彼女は「病院は好きじゃない。家で気ままに過ごしたい」と言いました。それから3年半もの間、家族に囲まれ、食べたい物を食べて気ままに暮らしました。ついにがんが進行を始めた時、ここからは限られた時間になることを告げ、改めて病院に行かなくていいかを本人に確認すると、彼女は「絶対に行かない」と言いました。孫やひ孫までみんなが彼女の周りに布団を敷いて付き添い、まるで民宿のよう。彼女は、心から喜びに満ちた笑顔をしていました。いよいよ最後が近いと感じた私は彼女に「今の気持ちを教えてくれますか?」とお願いしました。信頼関係があるからこそできるお願いです。すると彼女は「いつかこういう時が来るとわかってた。それが今なんだ、という気持ちです」と答えました。彼女は、最後をどうやって生き抜くのか、ということを見せてくれた素晴らしい方だったと思います。大切なのは自分の人生そのものを素直に受け入れて、自分の命に光をあてて自分らしく生き抜くこと。そして、『いい塩梅』を見つけながら、「自分の人生は良かったな」と思えたら、こんなに幸せなことはないと思います。 出演者 【講師】内藤いづみ(在宅ホスピス医) 【司会】北村花絵(テレビ静岡アナウンサー) 【手話通訳】石川ありす