ビジネスの世界では、より少ない費用・労力・時間で良い結果を出す、つまり「効率が良い」ことを求められます。ところが、子育てに「効率」を当てはめると、「手抜きをしているみたい…」など、あまり良く思われないことが多いようです。でも、子育てにこそ「効率」が大事なのではないか、「楽で、楽しくて、結果もいい」そんな『効率の良い子育て』を目指してもいいんじゃないか、と私は思います。そこでまず大事にしてほしいのは、親子関係を良くすることです。人間には「大好きな人のようになりたい」という気持ちがありますから、子どもが「お父さん、お母さんのことが大好き!」と感じていれば自然と好きな人の真似をし始めます。親自身が子どもに求めるマナーや生活習慣で過ごしていれば、放っておいても親と同じレベルになるのです。楽しく親子関係を良くして、その結果しつけもできる。親に余裕がないと、そのストレスが子どもに向かってしまうことがあります。大きな愛情があるがために空回りして、つい否定的な言葉で子どもの自己肯定感を下げてしまったり、親子関係が悪くなってしまう。親も子どもも頑張っているのに結果が良くない、つまり「効率が悪い」子育てになっていることが非常に多いです。親も子どもも笑顔になるように、ぜひ発想の転換をして「子育て」にも「効率」ということを考えてみてください。