テレビ寺子屋
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次回 2026年9月19日(土) 4:52~5:22 放送
人生の最後をどう生き抜くのか、それが次世代にとって大きな心の財産になる。命の最終章に寄り添い続けてきた、在宅ホスピス医の内藤いづみさんが語ります。

放送内容詳細

私が小さな良性の病気で入院した時の出来事です。隣のベッドには40代の女性がいて、小学生の娘さんが毎日お見舞いに来ていました。一日中苦しくて眠ることもできない女性は「見舞いに来ないで、帰って」と言い、娘さんは泣きながら帰っていくのです。女性の行く末が短いと感じた私は「なんとかしなくては」と思い、病院のスタッフに声をかけて「彼女が苦しんでいることを主治医に伝えられるように助けてほしい」と相談しました。ほどなく主治医がやってきて女性と話し、痛みを緩和する処置をしてくれました。女性は眠れるようになり「ごめんね。お母さん苦しかったんだよ」と言って娘をぎゅっと抱きしめました。後日、女性からの手紙には「おかげさまで娘の将来を家族と考えられました。毎日娘を笑顔で抱きしめて『あなたの人生しっかりあきらめずに生き抜くようにね』って伝えています。私は本当にいい最終章を送ることができました」と書かれていました。子どもへの愛があっても、体が苦しいとそれを示すことができません。彼女が「あなたの幸せを祈ってるよ」と娘さんに伝えられて本当に良かったなと思います。これまで多くの人の命の最終章に寄り添ってきましたが、自分らしく最後を選んで命の鎖をつないでいくことが本当に大切だと思います。最後までその人らしく生きた姿を間近で見られることは、次の世代を生きる人たちにとって素晴らしい学びで、心豊かになることだと思います。

出演者

【講師】
内藤いづみ(在宅ホスピス医)

【司会】
北村花絵(テレビ静岡アナウンサー)

【手話通訳】
石川ありす