子どもを産みたいのに、なかなか協力してくれる男性が見つからない弥生は、夢子の店で、精子バンクの話を聞きつける。
　それは弥生にとって、最高の遺伝子を求める理想的な方法で、早速、海外の精子バンクとコンタクトをとり始める。
　夢子の店で、まるで可愛いペットを選ぶかのごとく、お気に入りの遺伝子、精子を選ぶ弥生。まもなく弥生が注文したエリート弁護士の精子が冷凍保存された状態で届く。そしてそれは、弥生のかかりつけの産科医・守谷の手によって、子宮に注入された。
　3週間後、弥生の妊娠が確認され、“理想の息子”を手に入れたと喜ぶ弥生だったが…。