第4回 2005年11月1日(火)放送 あらすじ

#4 二人の孤独

 亜也(沢尻エリカ)は、常南大学医学部付属病院の神経内科医・水野(藤木直人)から、脊髄小脳変性症であることを告知される。母親の潮香(薬師丸ひろ子)とともに家に戻った亜也は、無理矢理笑顔を作って気丈に振る舞おうとするが、どうしても病気のことを受け止めることが出来ずに泣き出してしまう。「私まだ15だよ!? こんなのひどいよ! 神様不公平だよ!」と泣きじゃくる亜也。潮香は、亜也にかける言葉が見つからず、ただ彼女を抱きしめることしか出来なかった。
 その夜、潮香は、まだ告知せずにもう少し様子を見るべきだったのではないか、と瑞生(陣内孝則)に話す。すると瑞生は、そんな潮香を叱咤し、俺たちが全力で支えてやればいいじゃないか、と彼女を励ます。
 あくる朝、亜也は何事もなかったかのように元気に登校し、潮香や瑞生を驚かせる。教室でも亜也は、いつもと同じように振る舞っていた。一方、遥斗(錦戸亮)は、時折ぼんやりしている亜也のことが気になっていた。遥斗は、生物室で「人間が死んでもどうでもいいって言って、魚が死ぬのは気になるんだ」と言って突然涙を流した亜也の姿を思い出していた。
 放課後、バスケット部の練習に出た亜也は、思ったように体を動かすことが出来ず、コーチの西野(佐藤重幸)に怒鳴られてしまう。まり(小出早織)や早希(松本華奈)は、そんな亜也のことを心配そうに見つめていた。同じころ、潮香は、水野の元を訪れていた。そこで水野は、亜也をただちに入院させ、薬の効果やリハビリの方法を確認したい、と潮香に申し出る。
 そんな折、亜也は、バスケット部の先輩・祐二(松山ケンイチ)からデートの誘いを受ける。祐二は、終業式の日に行われる花火大会に一緒に行かないか、と亜也を誘った後、自分の誕生日である8月7日も空けておいてほしい、と亜也に告げる。亜也が祐二に憧れていることを知るまりや早希は、まるで自分のことのように大騒ぎしていたが、亜也の胸中は複雑だった。
 その夜、亜也は、祐二からデートの誘いを受けたことを潮香に打ち明け、どうやって断るべきか相談する。病気のせいで祐二に迷惑をかけてしまうかもしれない、というのだ。潮香は、亜也の気持ちを察し、胸が締め付けられるような思いを抱きながらも、病気のせいにして出来ることを投げ出すのはどうか、と亜也に告げる。亜也は、そんな潮香の思いを受け止め、自分を信じて頑張って生きようと決意するが…。

キャスト

池内亜也(15) … 沢尻エリカ

池内潮香(40) … 薬師丸ひろ子

麻生遥斗(15) … 錦戸 亮
池内亜湖(13) … 成海璃子

池内弘樹(11) … 真田佑馬
池内理加(5) … 三好杏依

河本祐二(17) … 松山ケンイチ
西野良三(30) … 佐藤重幸

杉浦まり(15) … 小出早織
恩田耕平(15) … 水谷百輔
松村早希(15) … 松本華奈
中原慶太(15) … 橋爪 遼

富田圭子(15) … 葵
大橋美歩(15) … 川原真琴
武田 誠(17) … 遠藤雄弥
本田香織(17) … 星野奈津子

麻生圭輔(16) … 佐藤祐基
麻生佐知子(48) … 兎本有紀

麻生芳文(50) … 勝野 洋
         *
水野 宏(33) … 藤木直人(特別出演)
池内瑞生(45) … 陣内孝則

スタッフ

■原作
 「1リットルの涙」木藤亜也 著(幻冬舎文庫)

■脚本
 横田理恵

■演出
 木下高男(共同テレビ)

■企画
 関谷正征(フジテレビ)
 中村百合子(フジテレビ)

■プロデュース
 貸川聡子(共同テレビ)
 江森浩子(共同テレビ)

■アソシエイトプロデュース
 小椋久雄(共同テレビ)

■音楽
 上田 益(レガートミュージック)

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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