貴方は、スーパーで買い物をする時、棚の一番奥の品物を選んだりしませんか？
　今回のドラマの主人公は、数ある連続ドラマ史上、最も情けない男です。
　「小市民ケーン」は、そんな情けない妄想癖のある高校教師が、一人の型破りな女子高生と出会い、翻弄され続けることによって、やがては、ささやかな「勇気」をもてるまでを描きます。

　主人公を演じる木梨憲武は、「今回は、連ドラ史上最も情けない男という役どころ。こんな面白い役を与えてもらって、『やってやろーじゃないか』って気持ちです。権の小市民エピソードって、誰にでもあるものだと思うんです。僕自身、台本読んでて、『ある！ある！』って思う部分って多いですよ。さすがに、妄想癖は無いですけれどね（笑）」と、今回の役どころには意欲満々。この「最も情けない男」を大いに楽しんで演じている様子。
　主人公を翻弄する、謎多く、行動的な女子高生・紺野珠子を演じるのが榎本加奈子。役柄について「悪いことは悪いとハッキリ言うところは、自分と珠子は凄く似ていると思います。権を翻弄して困らせながらも惹き付けていかなければいけない役なので、そこをどうやって演じていくかということですね」としっかりとした演技プランを立てている。それでも、「いくらドラマでも“恋愛”が絡む以上、今後の自分自身の恋愛経験に役立てていければラッキーって感じです」と、ハイティーンの女の子らしい可愛い一面も。
　また、これまで清楚な役どころが多かった羽田美智子が、穏和で優しいイイ女の仮面をつけながら、不倫のカモフラージュで権を利用しようとする「悪女」役（紺野真理子＝珠子の姉）を演じるのも楽しみだ。
　魅力的な共演陣として、「殴る女」での好演も記憶に新しい吹越満と沢村一樹。

　小市民ケーンは誰の心にも住んでいます。あなたも、ケーンと一緒にささやかな勇気をだしてみませんか？