最近、相次いで起こる警察官の不祥事事件。ある調査では国民の半数近くが警察に対しある種の不信感を抱いているという。警官による犯罪が日常的に起こるようになった原因は一体何処にあるのだろうか？それは犯罪を犯した一部の警官個人の問題なのだろうか。それとも、警察組織に問題があるのだろうか。
　現場で働く警官達の上に立ち、指揮統括するのが、“キャリア”と呼ばれる人々。指揮官のいない兵士が戦場で戦えないのと同じようにキャリアがいなければ“警察組織”は機能することが出来ない。

　毎年国家公務員試験Ⅰ種合格者十数名のみが幹部候補生“キャリア”として選ばれる。将来の警察機構を指揮する彼らは初等教育の後、各所轄における現場実習を受けることになり、ここでキャリア達は初めてナマの犯罪現場と相対することとなる。

　ドラマ『ショカツ』はその超エリート集団“キャリア”の一人、羽村斗馬が都内にある城南署に現場実習にやって来たところから始まっていく……。