白と黒
祝杯
聖人が姿を消す。駆け落ちの約束を「もうどうでもいいことだ」と言った聖人がひっかかり、礼子は心配する。和臣の成功を祝うパーティーを前に、研究所には多くの来客が訪れる。礼子は対応に追われながらも聖人を探すが見つけられない。そんな礼子に、聖人のことが好きなのか、と一葉が問い詰める。溺れるような愛に走りたい気持ちもあるが、今は目の前にある責任を放り出すわけにはいかない、と礼子は一葉に諭す。その夜、礼子も出席して和臣の研究の成功を祝う盛大なパーティーが開かれる。パーティーが終わり、桐生家に戻った礼子は聖人が出て行ったはずの蔵に明かりが灯っているのを見つける。