第1回 2009年4月14日(火)放送 あらすじ

運命の出会い

 刑務所の廊下。整列して歩く受刑者たちの中でひとり、右足を引きずるようにして歩く佐倉春男(阿部寛)の姿があった…。数日後、刑期を終え出所した春男は、9年分の賃金を手に定食屋に入り、ビールや食事を大量に注文する。
 同じ頃、パン屋を営む村上康史(遠藤憲一)の家では、娘の村上さち(大橋のぞみ)と高村佳奈子(白石美帆)が食事の用意をしていた。その光景はまるで本物の親子のようだ。
 定食屋にいた春男がトイレから戻ると、隣りに座っていた男に9年分の賃金をすっかり盗まれていた。一文無しになり、無銭飲食で店を飛び出した春男は逃げながらふと刑務所に入る前に付き合っていた真理子(紺野まひる)との幸せだった日々を思い出していた。お金がなくネットカフェに泊まることにした春男は、ひょんなことから隣の個室にいた西田栞(吉高由里子)と小島勇樹(遠藤雄弥)に出会い、ヤクザをやっていた時の仲間・安岡竜也(デビット伊東)が営む居酒屋をネットで探してもらう。翌日、竜也を訪ねた春男は、服役中に真理子が別の男と一緒に暮らしていたことや、その後病気が治らず亡くなったことを聞く。9年前、真理子の治療費のために800万円の報酬で殺しを引き受けて捕まった春男は、ショックと怒りがこみ上げ、竜也から真理子の相手の男の名前を聞き出し、その男がパン屋をしていることをつきとめる。
 パン屋の喫茶スペースに入ってきた春男をけげんな顔で見つめる佳奈子。やがて春男はパンに異物が混入していたと店主である康史に難癖を付け、謝罪金として800万円を要求する。その場はすぐに帰るが右足を引きずる春男に何かを思い出した様子の康史。
 その帰り道、公園のベンチで休んでいた春男にさちが声をかけてきた。描いている絵に入ってるから動かないで欲しいというのだ。怖がらず、無邪気に話しかけてくるさちに戸惑う春男。
 後日、公園のベンチで寝ていた春男に通学途中のさちが近づいていたずらをする。ところが起き上がった春男に驚いたさちの友達が防犯ベルを鳴らし、警察が駆けつける。公園から逃げた春男を見つけた康史はパン屋に呼び、二度とここには来ないでほしいと手切れ金50万円が入った封筒を手渡す。しかし春男は800万円だと言い張り…。

キャスト

佐倉春男 … 阿部 寛
村上さち … 大橋のぞみ
西田 栞 … 吉高由里子
小島勇樹 … 遠藤雄弥 
高村真理子 … 紺野まひる
安岡竜也 … デビット伊東
高村佳奈子 … 白石美帆
村上康史 … 遠藤憲一

スタッフ

■脚本
 尾崎将也

■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 吉條英希(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)

■演出
 三宅喜重(関西テレビ)
 小松隆志
 植田 尚

■制作
 関西テレビ
 MMJ

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