第8回 2006年8月22日(火)放送 あらすじ

犬がキライで悪いか!

 拡大鏡を覗き込み、信介(阿部寛)が真剣な表情で模型を作っている。細心の注意を払いながらペイントし、完成したものを満足げに見ると、ある部品がなくなっていることに気がつく。辺りを探すが見当たらず、相変わらずとひとり言をつぶやく日々。
 ある日のこと、腹痛で中川病院に行ったみちる(国仲涼子)は夏美(夏川結衣)に急性虫垂炎と診断され、手術入院することになってしまう。みちるの愛犬・ケンを預かることになった英治(塚本高史)だが、恋人の沙織(さくら)に「私と犬とどっちを選ぶの」と言われ、険悪ムードに。困り果てた英治に、ケンの世話を頼まれた信介は「ありえない」と断るが、英治に付き添ってきた夏美に「二度と私のところに診察、受けに来ないで下さいね」と言われて動揺する。結局、信介は「犬にお愛想はしません、エサやって、散歩させるだけです」と、渋々承諾。信介は、ケンを自分の部屋に入れたものの、ケンが室内を動き回らないように紐でくくりつけるのだった。
 一方、手術直前にケンが心配で英治に電話しようとしたみちるは、ケンが信介に預けられていることを知らされ、不安いっぱいの表情を浮かべながら手術室に消えて行くのだった。
 仕事中にも関わらず、信介と英治はパソコンの遠隔操作で信介の部屋にいるケンの様子をチェック。すると、ケンが紐を外し信介の部屋をウロウロし始めた。部屋はゴミが散乱し、クライアントとの打ち合わせどころではなくなる信介。一方、不安そうなみちるを見た夏美は、「やっぱり私が預かります」と信介に電話をする。しかし仕事に身が入らない信介を見かねた摩耶(高島礼子)が、すでにケンを引き受けることになっていた。「仕事に集中して欲しかったのよ」という摩耶だが、実は子供のころからの犬恐怖症で、結局、預かることはできず。
 信介はケンをさらに厳重に紐でくくりつけると、「今度、イタズラしたら保健所行きだ」と念を押し、大切な模型を高い場所に移動させるのだった。
 夜、信介がマンションに戻ると、玄関でケンが出迎えていた。「何かやったな」と部屋を見回すが、中はキレイなまま。出迎えてくれていたことがきっかけとなり、散歩中に通る大型犬のやり過ごし方やボール投げなどで、次第にケンとのふれあいが楽しくなり始める信介。夏美が心配して預かると言っても「こいつを研究したくなりました」と信介は申し出を断る。だが、その矢先、部屋に飾っていた大切な模型が床に落ちて壊れてしまう。「これは触るなって言ったろ!」と側にいたケンを叱りつけた信介は、「愛想が尽きました」と言って夏美にケンを預けるのだった。
 しかし数日後、部屋にいた信介は、模型を置いていた場所が、ふとした拍子で簡単に物が落ちることに気づく。信介は、ケンと散歩中の夏美に電話したが、その最中、ケンがいなくなってしまい…。

キャスト

桑野信介 … 阿部 寛
早坂夏美 … 夏川結衣
田村みちる … 国仲涼子
村上英治 … 塚本高史
中川良雄 … 尾美としのり
中川圭子 … 三浦理恵子
吉川沙織 … さくら
金田裕之 … 高知東生
西村千鶴 … SHEILA
桑野育代 … 草笛光子(特別出演)
沢崎摩耶 … 高島礼子

スタッフ

■脚本
 尾崎将也

■演出
 三宅喜重(関西テレビ)
 小松隆志(MMJ)
 植田 尚(MMJ)

■プロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)
 東城祐司(MMJ)
 伊藤達哉(MMJ)

■制作
 関西テレビ
 メディアミックス・ジャパン

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