第6回 2005年8月8日(月)放送 あらすじ

飛び出した告白

 芹沢理一(妻夫木聡)は、長谷部幸平(田中圭)と木田貴司(西野亮廣)に頼まれ、牧野衣咲(深津絵里)の会社が企画した、雑誌の付録DVDの試作品を監督した。衣咲は、撮影にのめり込む理一に魅力を感じるが、同時にその輪に入り込めない自分を感じ、一人で英介(藤木直人)のバーに行き涙を流す。
 そんな衣咲のショップに、夏休みを終えた小池実乃(広末涼子)が戻ってきた。英介と実乃の“疑惑”の鹿児島行きをうらやましがる衣咲。すると、実乃は衣咲に、英介を好きなのでは? と問う。衣咲が否定しながら話題を変えると、実乃は誕生日には会わなかった6年前の彼、佐々木明(高岡蒼佑)と再会の約束をしたと言う。実乃は、一緒に行って欲しいと衣咲に頼むが、衣咲は2人の邪魔になるだけだと断った。
 理一は、幸平の部屋で先日のDVDを編集。最終的な仕上げは、次の週に木田の会社ですることになるが、理一は教習所の研修があるからと言って断る。
 その夜、英介のバーに行った衣咲は、広瀬歩美(小林麻央)に会う。英介が、その珍しい顔合わせを指摘すると、2人は店の前で偶然会ったと口をそろえた。理一と歩美の関係が進んでいないことを心配する英介に、歩美は、理一が何を考えているのか分からないと言い出す。理一は何も考えていないのでは? と、口を挟んだ衣咲に向かって、理一のことをよく分かっている、と嫌味を込めて言う歩美の様子に、衣咲が居心地の悪さを感じていると、園田雪絵(蛯原友里)が犬を連れて入ってきた。アルフレッドという名のその犬は、英介と雪絵が2人で飼っていたものだった。CM撮影で海外に行くので、アルフレッドを預かって欲しいと、一方的に英介に細かい指示をして雪絵は帰ってしまう。英介は衣咲に、帰りがけにマンションに寄ってアルフレッドを理一に預けて欲しいと頼む。すると、衣咲は気を利かせて、アルフレッドを連れて行く役目を歩美に譲った。
 理一と幸平、木田が飲んでいる『夢の蔵』に、歩美はアルフレッドを連れてやってきた。いつになく飲みまくる歩美。理一は、英介のバーから歩美が来たことに、少し焼いているのだが…。歩美は、酔いに任せて理一に自分の本心を告白。幸平と木田が、2人きりにしようと店を出ると、歩美はずっと言いたかったことだと、理一が好きだと繰り返す。しかし、話しかけようとする理一を歩美は遮った。歩美は、返事をするのは待って欲しいと言う。
 その頃、衣咲は英介のバーに残って飲んでいた。先日、不覚にも英介の胸で泣いたことを詫びる衣咲。すると、英介は鹿児島で手に入れた幻の芋焼酎を飲もうと言い出す。そして、同じく鹿児島で手に入れたのだと言いながら、薩摩切子のグラスを出すが…。明るく振舞う衣咲だが、少しショック。薩摩切子は、以前英介と一緒に買いに行ったが手に入らず、また今度買いに行こうと約束したものだった。
 翌朝『ヘミングウェイ』では、理一と衣咲がボーっとしていた。ようやく、お互いの存在に気付いた2人は、その夜に飲みに行く約束をする。
 お昼時、とあるカフェレストランで緊張している様子の実乃に、男が声をかけてくる。思わず振り返る実乃だったが、それは、本当の待ち人の方ではなく、八嶋優太(小泉孝太郎)だった。明との再会の場に同席することを衣咲に断られた実乃は、代わりに八嶋を呼んだのだった。しかし、実乃は八嶋を同席させず、離れた席から10分おきに携帯へ電話するよう指示。八嶋が渋々従ったところに明が現れた。久しぶりの再会だが、2人の会話は弾まない。さらに、明は来月結婚することになったと告げる。明から恋の近況を聞かれた実乃は、自分にも好きな人が出来たので幸せだと答えた。実乃がどうにか笑顔を作っていると、八嶋から電話が入る。恋人からの電話のように取り繕う実乃は、明を見送って…。
 夜、理一と衣咲は一坂進(温水洋一)の屋台で飲んでいた。衣咲は、英介との“また今度”の約束が無くなったと落ち込んでいる。フラれるのが怖いから、いろんなことに理由を付けているだけだろう、と、イタイところを突いてくる理一に向かって、衣咲は歩美のことを持ち出した。衣咲が、歩美が好きなのは、英介より理一の方なのではと言うと「みたいだね」と理一。衣咲には、それなのに理一が朝からボーっとしていて、落ち込んでいる理由が分からない。そこを突いて、マリッジブルーなのか? などとからかいながら、衣咲は理一に、歩美と付き合うつもりかと尋ねる。思わず付き合うと答えた理一に、衣咲は…。

キャスト

芹沢理一 … 妻夫木 聡
牧野衣咲 … 深津絵里
小池実乃 … 広末涼子
広瀬歩美 … 小林麻央
長谷部幸平 … 田中 圭
木田貴司 … 西野亮廣(キングコング)
園田雪絵 … 蛯原友里
        ・
八嶋優太 … 小泉孝太郎
芹沢英介 … 藤木直人

ほか

スタッフ

■脚本
 衛藤 凛

■演出
 成田 岳

■プロデュース
 高井一郎
 鹿内 植

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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