第1回 2011年1月11日(火)放送 あらすじ

魔性の女、現る

 7月のある日、東京郊外の新興住宅地に暮らす主婦の矢野絵里子(檀れい)は、幼稚園に通う息子・駿(青山和也)が家からいなくなっていることに気付く。慌てて周辺を探すが、駿の姿は見当たらない。まもなく、池で男の子の遺体が見つかったと警察から連絡が入った。愕然となる絵里子は、単身赴任先の大阪から駆けつけた夫・慎二(渡部篤郎)の胸で泣き崩れる。だが、警察署に到着する直前、駿が見つかったと連絡が入る。亡くなった男の子は駿ではなかったのだ。

 1年後、事件のショックも癒えた絵里子は平和な日常を取り戻していた。慎二は、まだ単身赴任中だが、隣の家に住む加奈(鈴木砂羽)と夫の彰宏(小林正寛)、同じ町で喫茶店を営むママ友の相田真由美(三浦理恵子)と夫の和史(森山栄治)とは家族ぐるみの付き合いで、幼い駿を抱えて夫の留守を守る絵里子の心の支えになっていた。

 そんな折、加奈夫婦が大阪へ引っ越すことになった。住宅地とはいえ、この町にはまだ家もまばらで、絵里子の家の近くにあるのは並んで建つ隣家だけだ。いっそ慎二のいる大阪に引っ越そうと、隣町に住む慎二の両親・敏郎(左右田一平)と美津子(草笛光子)に相談を始めていた。

 数日後、絵里子の隣家に新しい住人が入居した。女はマイヤー沙希(仲間由紀恵)と名乗り、アメリカ人の夫が仕事の都合で母国を離れられず、独りで暮らしているという。絵里子は、朗らかで明るく、人懐こい沙希に好印象を持ち、すっかり打ち解けるが、なぜか駿は避けるような態度をとる。

 そんなある夜、絵里子が沙希のことを慎二に電話で報告していると、突然部屋の電気が消える。停電かと外に出てみると、暗闇の中で何かが肩に触れた。絵里子が思わず悲鳴をあげて振り返ると、そこには沙希が…。そして翌日の夜、大阪で馴染みのバーを訪れていた慎二の前にも沙希が現れ…。

キャスト

スタッフ

■脚本
 神山由美子

■演出
 今井和久
 小松隆志
 星野和成

■プロデュース
 豊福陽子(関西テレビ)
 遠田孝一(MMJ)
 浅井千瑞(MMJ)

■音楽
 池 頼広

■制作
 関西テレビ放送
 メディアミックス・ジャパン(MMJ)

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