第11回 2009年12月22日(火)放送 あらすじ

クリスマスの奇跡!服の魔法と涙

 越前屋の生き残りをかけた『Siela&Keith』との契約を逃した美姫(黒木瞳)は責任を問われ、統括部長を解任された。絹恵(香里奈)ら婦人服部門のスタッフは尾崎(田中哲司)率いる経営戦略部の傘下に置かれることに。さっそく乗り込んできた尾崎は、美姫をパリに出張させて体よく追い払い、白紙になったクリスマス商戦企画の代替案を出すよう絹恵らに命じる。

 動揺する絹恵に、美姫は自分の代わりにこのプロジェクトの指揮を取れと指示。だが、クリスマスまでのわずかな期間で、松善がぶつけてくる『Siela&Keith』のオープンに対抗できる企画を立ち上げるのは至難の業だ。途方に暮れる絹恵は優作(西島秀俊)に相談しようとするが、優作は転職先と正式な契約交渉を交わすとロンドンに発ってしまう。

 頼りにしていた美姫と優作がいなくなり、不安にとらわれる絹恵だが、任されたプロジェクトに失敗は許されない。絹恵は「私ががんばらなきゃ」と奮起し、「打倒! 松善」を掲げた企画を始動させる。それは、さまざまな人気ブランドとコラボしたクリスマス限定アイテムを作り、全フロアで販売するというもの。確実に売れる商品を数多く確保すれば、松善に勝てると考えたのだ。

 絹恵は「とにかく売れるものを集めましょう!」とニコラ(黄川田将也)や陽子(真野裕子)らにはっぱをかけ、コラボアイテムの制作を人気ブランドに依頼するよう指示を飛ばす。ところが、急な依頼にどこも難色を示し、商品はなかなか集まらない。絹恵も自ら交渉に乗り出すが、美姫や優作と話ができなければ決断できないと相手にしてもらえない。

 焦りを募らせる絹恵は、日常の業務よりクリスマス企画を優先させて動いて欲しいと売り場のスタッフに迫る。その強引な要求に凌(加藤夏希)が反発。「協力できない」と背を向け、同じ思いのスタッフたちも絹恵に距離を置き始めた。

 仲間たちから孤立し、追い詰められる絹恵。ついには、なりふり構わずブランドに押しかけ、迷惑だと追い返されてしまう。そんな折、蜂矢(小泉孝太郎)と会った絹恵は、越前屋を打ち負かしたと言い放つ蜂矢の話を聞くうち、勝ち負けにとらわれてひとり暴走していた自分に気づく。

 反省した絹恵はスタッフを集め、クリスマス企画を練り直すことに。ニコラや凌、陽子らがそれぞれ提案する『クリスマスにやりたいこと』を聞いていた絹恵に、百貨店の常識を覆すあるアイデアが浮かび…。

キャスト

スタッフ

■原作
 槇村さとる『Real(リアル) Clothes(クローズ)』

■脚本
 大島里美

■チーフプロデューサー
 重松圭一(関西テレビ)

■プロデューサー
 佐野拓水(関西テレビ)
 平部隆明(ホリプロ)

■演出
 白木啓一郎(関西テレビ)
 本橋圭太(アズバーズ)
 ほか

■音楽
 野崎良太(Jazztronik)

バックナンバー