宮沢賢治や谷川俊太郎らの詩をはじめ、夏目漱石や三島由紀夫といった文豪の小説の一節、あるいは日本文学だけでなく、泉谷しげるや荒井由実などの歌の歌詞を、「朗読」と「イメージ映像」や「音」だけで構成する異色番組。

　出演はＳＭＡＰの稲垣吾郎とゲスト。毎回彼らが日本語の良さをあらためて再認識できる美しい文章を朗読します。そしてその情感や背景にあるイメージをさらに膨らませる映像や、効果的な音などで構成し、「朗読」と「映像」と「音」の３つの要素だけで、“日本語の良さ”や“日本語の美しさ”というものをより一層印象的に紹介していきます。

　演出過多な番組が氾濫する中、この『楽語びより』は本当にシンプルで上質な番組です。日本語の乱れや言葉の貧困さが目にあまる昨今、日頃なにげなく使っている日本語に改めて触れ、長い歴史に培われた日本語の響きの美しさや情感の奥深さ、そして何よりもふくよかな優しさに満ちた豊かな感受性をぜひご堪能ください。日曜日の朝、良質なこの番組がきっとあなたを癒してくれることでしょう。どうぞお楽しみに！！