放送内容詳細 昭和35年12月、原田政彦(市原隼人)はボクシング・フライ級東日本新人王戦決勝のリングに上がっていた。原田はその年の2月にプロデビューしてから無傷の5連勝。一方、対戦相手の海老原博幸も連勝を続けていた。17歳の原田はこの試合に勝利し東日本新人王になる。一カ月後、所属する笹崎ジムでスパーリングする原田に厳しい指導をする笹崎たけし(片岡鶴太郎)。笹崎は練習を終えた原田に墨字が書かれた半紙を見せる。そこには“ファイティング原田”という原田のリングネームがあった…。その後の原田は連戦連勝、デビューから破竹の25連勝を飾る。12年前の昭和25年。7歳の原田は植木職人をしていた父・恒作(平田満)と、母・ヨシ(伊藤蘭)が作った大好物のぼた餅を食べていた。父と同じ植木職人になりたいと言う原田に、恒作は“男が世に出る方法は、ひたすら努力して栄光をつかむかことだ”と話す。原田には、その“栄光”という言葉が心に刻まれる…。昭和37年6月、成長期で減量が厳しくなってきた原田は、一つ上の階級バンタム級の試合に臨む。相手は世界バンタム級7位のエスパルサ。原田はこの試合に判定負け、バンタム級転向に暗雲が立ち込む。人生初の黒星に落ち込む原田は、仕事中に負った大ケガで寝たきりになった恒作の代わりに、工事現場や家政婦で昼夜を問わずがむしゃらに働くことで家計を支えていたヨシの姿を思い出しながらも立ち直れないでいた。そんな折り、原田は笹崎に黙って実家に戻ってしまう。原田は、姉のサダエ(内山理名)と2人の弟とヨシと久しぶりに食卓を囲んだ後、ヨシに“しばらく実家にいてもいいか”と聞くが、笹崎に内緒で帰宅したことを知ったヨシは“母さんは覚悟を決めて息子を会長に託した”と息子を叱る。“1回負けたくらいで”という母の言葉に激高した原田は家を飛び出す。一方、ヨシは台所で洗い物をしようとするも下腹部に異変を感じていた…。 閉じる もっと見る 出演者 市原隼人伊藤蘭内山理名村田諒太(特別出演)平田満片岡鶴太郎ほか スタッフ 【原作】百田尚樹『「黄金のバンタム」を破った男』(PHP文芸文庫)【脚本】龍居由佳里【企画】小池秀樹【プロデューサー】椿宜和(角川大映スタジオ)河添太(角川大映スタジオ)宮内貴子(角川大映スタジオ)【特別協力】ファイティング原田ボクシングジム【演出】児玉宜久【制作】フジテレビ【制作著作】角川映画