2003年9月11日(木)放送 みどころ

#23 グラマトロジーについて

番組史上初!テーマが今も生きている人の本、フランスの思想家ジャック・デリダが書いた「グラマトロジーについて」。ずっと番組をご覧いただいてる方はお気づきかと思いますが、西洋哲学の移り変わり、それは一世を風靡している哲学にNOを叩きつけた哲学者たちの歴史でもあります。で、今回のデリダ、現代思想のメインストリーム・構造主義に異を唱え脱構築なる思想を展開してる人。彼の思想によると、差延によって真理は永遠にムニャムニャ・・・、エクリチュールがムニャムニャ・・・、とここまで読んで「ひょ、ひょっとして・・・」と思った人、大正解です、本当に難しい本、とにかく難しい思想、難しすぎて風呂にでも入ってゆっくり考えようという気になるので入浴剤で喩えてみます。

<豆知識>
● 当初、マスコミに顔出しNGで活動していたデリダ。顔出しOK以降、以前の写真も公になったのだが、格好良くポーズを決めてる写真が多く、本当はかなりの目立ちたがり屋とみた。
● 大雑把に言うと「本を読んで作者の考えを読解する必要はない、自分が感じて考えたことが大切」というデリダの思想、この考えが一般的になれば、国語テストは何を書いても正解。

キャスト

本の案内人:白井晃
読書界の寅さん:石井正則
今週のマドンナ:岡あゆみ
ナレーター:服部潤

スタッフ

構成:山名宏和
ディレクター:石川北二

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