番組紹介

始まりは2007年。インターネット上に発表された1枚のイラストレーションだった。黒い衣装を身にまとい、手には巨大な銃、そしてなにより印象的なのは、瞳からは炎のようにたなびく青い光……。ゲーム会社を退社後、イラストレーターとして活動していた作者・hukeが、発表したこの少女のイラストは、密かな反響を呼んだ。
本格的なブレイクは、翌2008年6月。このイラストからインスパイアを受けたsupercellのryoが、動画投稿サイト・ニコニコ動画上にオリジナル楽曲「初音ミクがオリジナルを歌ってくれたよ「ブラック★ロックシューター」」を発表。ryoらしい繊細かつドラマティックな展開が印象的なこの動画は、またたくまに注目を集め、現時点で300万回以上もの再生数を記録することとなった。
ゴシックかつ重厚な世界観と、センシティブでどこか冷ややかな硬質さを備えた少女の姿……。インターネットから生まれたこの新しいキャラクターは、数多くの熱心なファンを生み出し、やがてメディアの壁を越えた広がりを見せ始める。
2009年12月には、グッドスマイルカンパニーから1/8スケールフィギュア「ブラック★ロックシューター」が発売。翌2010年8月には、ねんどろいどとfigmaが同じくグッドスマイルカンパニーから発売されたほか、各種グッズ展開が繰り広げられ、大きな話題を呼んだ。
なかでも大きな反響を呼んだのは、2010年に発表されたアニメーション版『ブラック★ロックシューター』だろう。新進気鋭のスタジオ・Ordetが制作を担当したこのOVA版は、インターネット上で全編無料で配信されたほか、店頭やイベント、雑誌の付録として配布する(総枚数は60万枚)など、通常のアニメーションとはまったく異なるプロモーション・流通体制が取られた。
また内容面においても、主人公の少女・黒衣マトを中心に繰り広げられる、少女たちの日常とブラック★ロックシューターたちが繰り広げる迫力のバトルシーン、虚実が入り交じった構成など、「ブラック★ロックシューター」の世界をさらに押し広げることとなった(アニメーション版をベースに制作されたフィギュアは、予約だけで16万個を越える大ヒットを記録した)。
そしてこの2012年1月からスタートする、待望のテレビシリーズ。OVA版の設定をベースにしながら、黒衣マト/ブラック★ロックシューターと、彼女の友人となる小鳥遊ヨミ/デッドマスターたちの“友情”と“絆”を、よりセンシティブに、よりダイナミックに。インターネットから始まり新世代を牽引する一大プロジェクトは、今回のテレビシリーズで、新たな次元へと突入する。
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出演者

黒衣マト … 花澤香菜
小鳥遊ヨミ … 沢城みゆき
神足ユウ … 阿澄佳奈

スタッフ

■原作
 BRSプロジェクト

■キャラクター原案
 huke

■監督
 吉岡 忍

■CG特技監督
 今石洋之

■シリーズ構成・脚本
 岡田麿里

■総作画監督・キャラクターデザイン
 芳垣祐介

■アニメーション制作
 Ordet/サンジゲン