第6回 2006年11月20日(月)放送 あらすじ

さらばSオケ!! 涙の解散式&愛の2台ピアノ

 のだめ(上野樹里)は、満足に食事も取らず一心不乱にピアノの練習をしていた。桃ヶ丘音大の学園祭で、シュトレーゼマン(竹中直人)が指揮するAオケとともにラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を弾いた千秋(玉木宏)のピアノに衝撃を受けたからだった。
 同じころ、千秋は、とあるホテルのスイートルームで目を覚ます。そこは、シュトレーゼマンが滞在していた部屋だったが、何故か彼の姿はなく、千秋の両脇にはキャバクラ嬢が眠っていた。千秋は、学園祭のあと、シュトレーゼマンに銀座、京都、温泉と連れ回され、3日3晩、遊び回るシュトレーゼマンに付き合わされていたのだ。そこにやってきたシュトレーゼマンの秘書エリーゼ(吉瀬美智子)は、シュトレーゼマンがドイツに帰国したことを千秋に伝える。
 一方、龍太郎(瑛太)や真澄(小出恵介)たちSオケの面々も学園祭の余韻に浸っていた。4年生は卒業後の進路を決めなければならなかったが、Sオケのメンバーはいまだに内定をもらえていない状況だ。龍太郎は、就職活動を続けるメンバーたちに、Sオケを存続させると宣言する。桜(サエコ)はそれに賛成したが、他のメンバーたちは一瞬盛り上がって見せたものの、さっさと就職活動に向かってしまう。
 そんな中、千秋は、クラシック専門誌『クラシック・ライフ』の記者・けえ子(畑野ひろ子)に呼び出され、音楽評論家の佐久間(及川光博)を紹介される。佐久間は、学園祭で千秋の演奏を聴いてすっかりファンになってしまい、『クラシック・ライフ』の連載で千秋のことを書いたのだという。その席で、けえ子と佐久間は、今度は千秋の指揮を見たい、と言い出す。千秋が飛行機恐怖症であることを知らないふたりは、千秋が海外に行くのを楽しみにしているようだった。千秋は、事情も知らずに勝手に盛り上がっているけえ子たちに腹を立て、「どこで何をしようが俺の勝手だ」と言い放って席を立ってしまう。
 千秋がマンションに戻ると、部屋の前にはかつての恋人・彩子(上原美佐)がいた。声楽科の彩子は、ライバル・沙也(井上佳子)に負けたことが原因で自信を失っていた。千秋は、そんな彩子に、もっと底意地の悪い性格をさらけ出すようにしたら歌にも幅が出る、などと他意なく言うと、彼女を残して買い物に行ってしまう。
 千秋が部屋に帰ってくると、今度はのだめがやってくる。その姿は、やつれ果ててボロボロだった。のだめは、千秋のようにオーケストラと一緒にピアノを弾くために、学園祭以来、ずっとラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を練習していたのだという。千秋は、そんなのだめに食事を与えると、彼女を大学に連れて行く。レッスン室に向かった千秋は、自分がピアノでオケのパートを担当し、のだめにピアノを弾かせる。その演奏を偶然耳にした江藤(豊原功補)は、ある決断をする。

キャスト

野田 恵 … 上野樹里
千秋真一 … 玉木 宏

峰 龍太郎 … 瑛太
三木清良 … 水川あさみ
奥山真澄 … 小出恵介
多賀谷彩子 … 上原美佐
大河内 守 … 遠藤雄弥
佐久 桜 … サエコ

峰 龍見 … 伊武雅刀
河野けえ子 … 畑野ひろ子

江藤耕造 … 豊原功補
谷岡 肇 … 西村雅彦

フランツ・シュトレーゼマン … 竹中直人

ほか

スタッフ

■原作
 『のだめカンタービレ』 二ノ宮知子(講談社)

■脚本
 衛藤 凛

■プロデュース
 若松央樹
 清水一幸

■演出
 谷村政樹

■音楽
 服部隆之

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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