第9回 2003年6月12日(木)放送 あらすじ

#9 妻の息子と対面!蘇った母との想い出

 サラリーマン姿に変装した桜庭裕一郎(長瀬智也)は、久しぶりに石原南(酒井法子)とお買い物デート。幸せな二人だったが、その夜石原家の居間では『ザ・ジャッジ』で出題された離婚問題をめぐり、姉妹たちが喧喧諤諤。東子(岸本加世子)は、離婚経験者に聞けばいいと南にふる。裕一郎は東子の問いかけに慌てるが、当の南は軽くいなしながらキッチンへ。夕食は、南が作ったハンバーグ。裕一郎が大げさに喜んでいると、またも東子がハンバーグごときでと水をさす。少しむっとする裕一郎。裕一郎にとってハンバーグとは記憶に残る“おふくろの味”だからだ。裕一郎の真剣な説明に耳も貸さず、姉妹たちは食卓に並んだハンバーグをさっさと食べようとする。その時、西絵(篠原涼子)が話したいことがあると家族を制した。西絵は、裕一郎と南の前に一枚の写真を置く。南が前の夫との間にもうけた息子、大(須賀健太)の写真だ。南の前夫は、西絵の医大時代の先輩。現在、学会のため大を連れて帰国しているとのこと。西絵は大に会いたければ段取りはすると言うのだが、南には即答できない。裕一郎に気を遣っているようだ。裕一郎も反対するわけがない。むしろ、大に会うべきだと南を促した。
 翌日『オフィス・トライアングル』にいる裕一郎の携帯に、相川ヒカリ(星野真里)から電話が入った。相談したいことがあると言うヒカリに、裕一郎は以前のようなスキャンダルになってはいけないと断ろうとする。しかし、ヒカリは事務所の人も交えての相談だと語った。
 次の日、ヒカリがオフィスに現われた。迎えたのは裕一郎と筋山通子(松下由樹)。ヒカリは、現在所属する事務所のやり方に耐えられないので、裕一郎の事務所に移籍したいと切り出した。切実な願いなのだが、筋山は却下する。『オフィス・トライアングル』は業界では弱小事務所。ヒカリが所属する大手事務所から稼ぎ頭を奪えば『オフィス・トライアングル』の存続が危うくなってしまう。しかしヒカリも必死でもう少し考えてみて欲しいと筋山に頼んで帰った。
 直後に『オフィス・トライアングル』に今度は西絵がやって来る。西絵は、筋山の同席のもと裕一郎に話があると言う。そこに、小峰卓郎(つんく♂)も帰ってきて、3人で西絵の話を聞くことになった。西絵は、大が南に会いたくないと言い出したと明かす。そのことをそのまま南に告げることはとても出来ないので、どうするかを夫である裕一郎に委ねに来たのだ。小峰は裕一郎らしいと西絵の願いを受け入れようとする。筋山も、自分が付き添うことを条件に、まず大と会うことを裕一郎に認めた。
 宅配ピサ屋に扮装した裕一郎は、筋山とともに大が宿泊するホテルへ。大を見つけて、南の友人と名乗った裕一郎は、なぜ母に会いたくないのかと尋ねる。新しい母親が出来たから、南のことは忘れたと言う大に、裕一郎はショックを受けた。
 翌朝、石原家の食卓では、南が大へのプレゼントだと裕一郎にルービックキューブを見せる。それぞれに感想を述べる姉妹たちだが、裕一郎の表情は固い。ルービックキューブは、母親が自分を捨てる際に裕一郎に与えた最後のプレゼントだったからだ。そんな思いを隠して、南を励ます裕一郎。大に会うことを楽しみにする南のためにも、裕一郎は再び大への接触を試みるのだった。

キャスト

桜庭裕一郎   長瀬智也
   ・
石原南     酒井法子
筋山通子    松下由樹
石原東子    岸本加世子
石原西絵    篠原涼子
小峰卓郎    つんく♂
相川ヒカリ   星野真里
石原守     黒沢年雄
石原北絵    三浦理恵子
石原あきら   末永遥

スタッフ

■脚本
  都築 浩
■音楽
  沢田 完
  久保田光太郎
■プロデュース
  栗原美和子
■演出
  西浦正記
■制作著作
  フジテレビジョン

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