第2回 2008年7月8日(火)放送 あらすじ

学級閉鎖しろ

 弁護士の高村樹季(米倉涼子)は、上司の城山(草刈正雄)から「仕事で負けるのは初めてでしょう」と指摘されたことに納得がいかず、再び教育委員会の依頼を受けることにした。休日の公園でジャングルジムから落ちた息子のケガは一緒にいた友達のせいで、合わせて学校の安全配慮義務も欠けていたと母親が訴えている事例を三浦圭吾(佐々木蔵之介)と受け持つことになった。休日の出来事で学校に責任はないと問題を軽視する樹季に不満をあらわにする三浦。
 さっそく問題の小学校へ向かった樹季、望月道夫(平岡祐太)、三浦は担任教師の野口恵美子(紺野まひる)から事情を聞く。母親の川本好子(南野陽子)は、授業中にもかかわらず教室に押し掛けて「息子が休んでいる間は相手の子供も休ませろ」と要求し、さらに恵美子の携帯電話に深夜まで電話をかけてくるという。やがて学校にやってきた好子は、学校の管理教育の甘さと教師の怠慢を指摘。相手の子供を休ませても問題解決にならないという樹季に、好子はさらに要求をエスカレートさせてきた。あまりの極端な要求に「モンスターペアレント」と言葉を発してしまった樹季に好子は激怒。謝罪を迫られ、樹季は屈辱に耐えながら頭を下げる。その夜、教育長の田川龍之介(角野卓造)の提案で樹季の歓迎会が開かれるが、別の小学校で行われる劇「赤ずきん」を担当している小山和明(温水洋一)の元には配役に異論があると保護者からの電話がかかってきていた。
 ある日、樹季のもとへ恵美子の事実無根の中傷文が学校中の保護者にメールされたと報告がきた。名誉棄損で訴えるべきだと推す樹季だが、泣き崩れながらも好子に怯える恵美子はそれを拒否する。その数日後、望月に呼び出され教育委員会へ駆けつけた樹季の前に、恵美子と校長の鈴木重明から1通の内容証明郵便が差し出された。そこには好子からの常識を超えた要求が記されていた。正々堂々と法的に戦おうと息巻く樹季だが、三浦は和解策を考えるべきだと譲らない。裁判では解決できない問題もある、というのだ。
 後日、三浦に促されて樹季らは好子の家を訪ねるが、門前払いをくらう。すると仕事から帰ってきた英二(今井朋彦)に遭遇、場所を移して話をすることになった。英二は好子の訴えが度を過ぎていることを理解していると言う。冷静で真摯な英二の態度に、話し合いの余地があると感じた三浦だったが、英二は「原因の一端は自分にあると思う。自分は好子の考えに従う」と言い始め…。

キャスト

高村樹季 … 米倉涼子

望月道夫 … 平岡祐太

三浦圭吾 … 佐々木蔵之介

小山和明 … 温水洋一

時任昭雄 … 風見しんご
加藤和臣 … 眞島秀和
園部愛理 … 堀 まゆみ
相原エリサ … 大友みなみ
      ・
城山幸太郎 … 草刈正雄(特別出演)

田川龍之介 … 角野卓造

<第1話ゲスト出演>
川本好子 … 南野陽子

スタッフ

■脚本
 荒井修子

■演出
 小林義則

■プロデューサー
 吉條英希(関西テレビ)
 岩田祐二(共同テレビ)

■音楽
 本間勇輔

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