この物語は絵画や彫刻、陶器などの美術品から貴金属、宝石などのジュエリー、果てはレア・ブランド品にいたるまで、あらゆるお宝を右から左へと売りさばく「オークションハウス」を舞台とする全く新しいタイプのドラマです。

　このドラマで追いかけるのは、『モナリザ』の歴史上の学問的ミステリーではなく、純然たる「お宝」、それも美術家たちが古くから「ナンバー２」という暗号で呼び、コレクターのあこがれの的となっているレオナルド・ダ・ヴィンチの連作、『２枚目のモナリザ』なのです。『２枚目のモナリザ』とは何なのか、どこにあるのか、どうやって手に入れるのか・・・？　そもそも「１枚目」はどこにあるのか・・・？これが『モナリザの微笑』全11話（予定）を貫く縦糸となり、謎の『２枚目』を巡って主人公とその仲間たち、またライバルや宿敵、果ては身内の裏切り者も登場して、「抜いたり抜かれたり」の争奪戦が繰り広げられます。
　バブルがはじけ、すっかり不景気になった現代日本でも、高価な美術品が投機の対象であることに変わりはなく、そこには崇高な芸術とは全然関係ない黒々とした思惑がからんでいるものです。金の亡者たちを向こうにまわしながら、一見クリーンで華やかなビジネスの場に見える「オークション」という舞台を武器に‘生き馬の目を抜く’主人公たちの、胸のすくような活躍を描くのがこのドラマの横糸となります。

　基本的には１話完結形式で、「悪者をやっつける」とか「弱者を助ける」「盗難（もしくは殺人？）事件を解決する」「悪だくみを土壇場のドンデン返しで潰す」といったタイプの「痛快ヒーロー活躍系ドラマ」を目指します。