第3回 2003年4月22日(火)放送 あらすじ

#3 悪徳僧侶の丸もうけを暴け!

 「浮気だなんて絶対に許しませんからね!」。
朝から国領(渡 哲也)がオフィスでつるし上げられていた。てっきり相手は国領の奥さんだと思い、加音子(江角マキコ)はじめ三課のメンバーが様子をうかがっていたが、女は国領の家の近くにある銭大寺の住職、伊織延行(上田耕一)の妻の紫乃(山口美也子)だった。
「愛人作って、そこに隠し財産を貯めこんでいるのよ」。紫乃は実は離婚を望んでいるのだが、興信所を使っても用心深くしっぽをつかませない延行にしびれを切らし、脱税でも発覚すれば離婚調停の条件も有利になるだろうと、国領を頼ってきたというわけだ。他人の離婚を手伝うみたいで気は進まないが、蔵持(東 幹久)は「今すぐ、内偵にとりかかれ」と命じた。
 おりしも銭大寺は護摩供養で、本堂はたくさんの参詣客でにぎわっていた。護摩代金はレジもなければ伝票もない。両子(猫背 椿)が試しに戒名を申し込むと、会計係とおぼしき僧侶が応対してくれた。「6文字で80万円です」。両子は頬をひきつらせて退散した。
 隣接する駐車場やマンションからの収入もある。「どう、調査進んでる?」。加音子が墓地で電卓をはじいていると、紫乃が声をかけてきた。延行の姿が見えない。勤行の日で、夜まで本堂に1人きりでこもっているという。ところが加音子は本堂をのぞいてびっくり。延行の姿はなく、読経の声はMDプレーヤーから流れていた。
 銭大寺は宗教法人だから、マンションと駐車場以外の収入は非課税だ。延行の素行ぶりから、本来なら宗教法人に入るべき金を自分のポケットに入れている可能性は高い。「坊主丸もうけか」。加音子たちの報告を聞いていた蔵持がぽつりともらした。
 加音子は両子に戒名を申し込むように仕向け、支払った1万円札には特殊インクでマークをつけた。もし延行がこの札を私的な目的に使えば脱税の証拠になる。トラックの指令本部から監視していると、裏口から延行が現れた。サングラスにカジュアルな服装で別人のように変装している。
 向かったのはキャバクラ。加音子はイヤがる富永(三宅 健)と国領を組ませて店に潜入させた。延行がなじみらしきキャバクラ嬢に与えたチップの1万円札を、国領が得意の手品を使って、まんまとすり替えた。「出ました。両子さんの戒名代です」。しかし喜んだのも束の間、延行を見失ってしまった。愛人はどこにいるのか。
「目には目を、愛人には愛人だ」。蔵持は加音子に潜入調査を命じた。

キャスト

円谷 加音子(35)・・・江角 マキコ
財津 一臣 (37)・・・香川 照之
富永 満  (24)・・・三宅 健
宝生 千寿 (22)・・・池田 真紀
高畑 力  (26)・・・永井 大
安田 靖緒 (33)・・・佐藤 二朗
河瀬 両子 (34)・・・猫背 椿
蔵持 不二夫(33)・・・東 幹久
         ●
国領 主税 (58)・・・渡 哲也

(第3話ゲスト)
伊織 延行 (54)・・・上田 耕一

  ほか

スタッフ

■脚 本
  戸田山 雅司

■音 楽
  住友 紀人

■主題歌
  星村 麻衣
  「GET HAPPY」
  (ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

■演 出
  本橋 圭太(アズバーズ)

■プロデューサー
  安藤 和久(関西テレビ)
  指田 貴行(アズバーズ)
  神山 明子(アズバーズ)
  塚田 哲也(アズバーズ)

■制 作
  関西テレビ放送
  アズバーズ

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