第2回 2003年7月14日(月)放送 あらすじ

#2 彼女の涙

 一人暮らしを始めた鈴木恭一(滝沢秀明)の部屋に、突然やってきた片岡するみ(長谷川京子)。彼女は、恭一の部屋の向かいに住む、かつて好きだった本田義孝(緒形直人)を見張っているらしい。普通なら、だからってなんで? の存在だが、するみの命令に従ってしまう恭一。迷惑ながらも、恭一はするみのコケティッシュな可愛さに惹かれつつある自分を否定しきれない。だから、来なくなると淋しくて…。
 本田の彼女を見てしまったと、するみが恭一の部屋から出て数日が過ぎた。多分、今日も来ないのだろうと、あきらめ気味に恭一が帰ってくると、部屋に明かりがついている。するみだ。姿を消す前と同様に、平然と冷やし中華が食べたいと命令するするみに、恭一は嫌とは言い切れず買出しに。食材を手に戻ってくると…いない。恭一があっけにとられていると、隣の市ヶ谷翔(小堺一機)の部屋から数人の笑い声。恭一が市ヶ谷の部屋に行くと、するみが大杉一馬(嶋田久作)、松野しずえ(真矢みき)たちと談笑している。どうやら、するみは恭一の姉とウソをついて『ブルックリン・ハイツ』の住人たちに溶け込んでいた。買い物袋を下げていた恭一は、市ヶ谷に目ざとく発見されて、人数分の冷やし中華を作らされるハメに。食事をしながらも“姉”として住人と語り続けるするみに、業を煮やした恭一は自分の部屋へと連れ帰る。でも、怒れない。反対に、本田の彼女を見てしまったするみの心も考えずにと、謝ってしまう恭一。すると、するみは帰っていく。いったいどこに? 恭一は興味を抑えきれずに後を追うが…尾行を続けることはできなかった。
 翌日、恭一がするみのことを考えながらキャンパスを歩いていると、今村景子(島谷ひとみ)が話し掛けてきた。景子は、自分がふったことで最近の恭一が変になったと思い謝ろうとするが…。その時、恭一は本田を見つけた。景子の話もそこそこに、するみを悲しませた本田に興味深々の恭一。景子は無視されたと思い、怒ってしまう。授業中、中野隆志(小泉孝太郎)に自分のするみへの想いを相談しようとする恭一。だが、隆志の答えは軽くてエッチなものだけで相手にならない。警備員のバイトの先輩、倉本正太郎(森本レオ)は、なぜか尾行の方法を伝授しようとするだけで、やはり話にならない。
 そんなある日、恭一が出かけると、雨が降り始める。雨宿りしようと軒先に飛び込むと先客がいた。なんと、本田だ。軽く挨拶してくる本田に、少し敵意さえ感じる微妙な恭一。だが、そこで恭一は本田が大学の先輩だと知る。さらに、本田を迎えに島田理恵(小西真奈美)も現われた。この女が、するみが話していた…と、思う恭一だが、理恵から傘を借りてしまう。2人と別れた恭一が商店街を歩いていると、しずえに捕まった。店に連れこまれた恭一は、しずえにするみとの関係を聞き出されてしまう。
 少し酔って、しずえの店を出た恭一は傘を返すために本田のマンションを訪ねる。するみに悲しい想いをさせた男と、気合充分でチャイムを鳴らした恭一だが、本田の方から部屋に招き入れられてしまって…。

キャスト

鈴木恭一(21) …滝沢秀明
片岡するみ(26)…長谷川京子
島田理恵(28) …小西真奈美
今村景子(21) …島谷ひとみ
中野隆志(24) …小泉孝太郎
松野しずえ   …真矢みき
大杉一馬    …嶋田久作
清水萌子    …松尾れい子
館林伸吾教授  …志賀廣太郎
倉本正太郎   …森本レオ
市ヶ谷翔    …小堺一機
    ・
本田義孝(34) …緒形直人

スタッフ

■プロデュース
高井一郎(フジテレビ制作センター)
■演出
永山耕三(フジテレビ制作センター)
澤田鎌作(フジテレビ制作センター)
■音楽
Sin(ポニーキャニオン)
■制作
(株)フジテレビジョン 制作センター

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