あらすじ
<第10回> <第11回>

<第10回> 「メリークリスマス」
 間もなくクリスマスというのに、シズク(木村佳乃)とキイコ(小雪)は、二人で死ぬ決心を固めた。それを知ったアユム(反町隆史)は、どうにかして心中を食い止めようと心を砕く。サダ(りょう)は、それより、ゴウ(唐沢寿明)の正体を突き止めようと提案する。
 そんな中、ゴウは松方専務(段田安則)一族と和歌山副社長(石山雄大)派の次期社長争奪戦を楽しそうに操り、ついにその争いに終止符を打つべく動き始めていた。松方親子追放をもくろむ副社長らに社外の株を集めるよう指示する一方、松方専務には副社長らが社長解任に動いていることを伝え、その前に臨時役員会議を開き、社長に就任するよう指示する。松方専務側も副社長側も見事に掌握したゴウ。しかし、彼の目的は会社を乗っ取ることではなかった。彼は本来の目的を達成するため動き始めた。
 秘書の間を飛びまわり、心の奥の傷を暴いては、弄んぶゴウ。シズクには「お父さん、いることにしてもいいんじゃない」。キイコには「太ったんじゃないかなダイエットした方がいいよ」。アユムにも「親を捨てていいのかな」。リリ(伊東美咲)には「ミヤビを取り戻すためには強硬手段でしょ」。さらにミヤビ(西田尚美)には「君は愛してくれた人を傷付けたでしょう」・・・。秘書たちの心は徐々に崩壊していきはじめた。
 そしていよいよ臨時役員会議が始まった・・・

<第11回> 「終わりの始まり」
 販売したパソコンすべてがウィルス感染し、ワンダーエレクトロニクス社は一大事に陥った。調べてみると、社内の技術者が、同梱のソフトにウィルスを忍ばせたのだったが、その理由が「耳元でメリークリスマスという声が聞こえてきたから」だと言う。ゴウの仕業だ。ワ社には裁判が起こされ、グループの監査が入り、マスコミが押し寄せ、役員はすべて逃げ出した。が、ゴウ(唐沢寿明)だけは、ブレアウィッチ・プロジェクト風にビデオを回し、チャーシュー麺を注文し、どこ吹く風で、遊んでいる。しかも、グループ会長に取り入り、秘書登用の約束を取り付ける。しかも、アユム(反町隆史)に「君は優秀だ。使ってやる。一緒に来い」とまで言う。もう、ゴウが信じられないアユムは許す気にもならない。
 そんな折、横領犯も明らかになった。
 またアユムは、未だに父の面影から逃げられないシズク(木村佳乃)を自宅にかくまった。音子(江波杏子)は気もそぞろである。キイコ(小雪)は相変わらず薬漬けで、アユムを拒否する。ミヤビ(西田尚美)もリリ(伊東美咲)も追い詰められていく。アミ(高橋ひとみ)は、テレビで松方専務(段田安則)の不倫をぶちまける。みんな、ますます、のっぴきならない地獄へ向かっていくようである。アユムも音子を問い詰めるうち、音子が、夫への憎しみからアユムに暴力を振るったことを知る。アユムは、ゴウと対決することを決心した。
 会社に乗り込むアユム。待ち受けるゴウ。社内を転がりまわりながら二人は殴り合いを続ける。


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