東京ラブ・シネマ
#2 一発逆転
「パリのラブラブショー」は早々に打ち切られ、『ココモ』は次回作のトルコ映画「バザールで恋買います」の配給にむけての準備に入った。資金繰りの悪化を懸念する副社長の千葉吉成(宮迫博之)は日向暎ニ(玉山鉄二)に、買い付けで無闇な冒険はしないようにと自重を求める。と、そこに高杉真先(江口洋介)が帰ってきて「グリーンコーヒー」というハワイ映画の配給を引き継いだと言い出す。当初の配給会社は、監督の舞台挨拶や上映予定まで組んでいたのに、社長が夜逃げしてしまったのだ。もちろん、吉成は大反対。しかし、真先は暎ニや園田麻子(白石美帆)を味方につけて引継ぎを押し切ってしまう。
その頃、卯月晴子(財前直見)のマンションには、堺照子(浅田美代子)と坂本理紗(伊東美咲)が来ていた。購入したての晴子の部屋を、照子と理紗はチェック攻め。照子は、洗面所に酒屋のタオルを見つけ、生活に手を抜いていると本当に男が出来ないと説教。晴子は、恋愛や結婚より、今は仕事がしたいと強がるのだが・・・。
真先は「グリーンコーヒー」のキャンペーンプラン作りに没頭。上映予定のエビス二番館の支配人、泉谷(ト字たかお)も気に入ってくれ、万事順調。真先が、吉成や暎ニたちとふざけていると、オフィスの戸口に女の子が立っていた。少女はすぐに逃げてしまうが、真先はどこかで見た顔。仕事に戻った真先が、キャンペーンプランの変更を監督のケビン・タニグチ(上條恒彦)に電話しようとすると、戸口に本人が現われた。ケビンの後に先ほどの少女。少女は、映画に出演していた子で、ケビンの孫のナナ(山田夏海)だった。真先は、ケビンの来訪を歓迎するが、ナナは人見知りな様子。特に、コーヒー豆のブレスレットは大事にしている。ケビンの映画も、日本からの移民が始めたコーヒー農園の一年を追った記録映画だった。ハワイの日系人の歴史を伝えたいというケビンに、しきりにうなずく真先。また、ケビンは日本での舞台挨拶を心から楽しみにしていた。
ケビンを送った真先は『たから屋』で食事。そこに、晴子もやってきた。晴子は、真先が手にしていた「グリーンコーヒー」のキャンペーンプランを一瞥。自分が手がけてきたハリウッド映画とは大違いだとケチをつけ出す。しかし、それはミニシアター系の担当にされてしまった晴子の焦り。真先には、晴子の気持ちが量れなかった。
翌日、真先は泉谷から「グリーンコーヒー」の監督舞台挨拶の中止と公開延期を告げられる。映画「戦場のバイオリン弾き」の上映が決まったのだという。ケビンにも帰国してもらって欲しいと頼む泉谷だが、真先は納得できない。オフィスに戻った真先は、その話を吉成にする。すると吉成は、晴子に頼んでみるようにと言う。「戦場のバイオリン弾き」は『フェノミナン』の配給映画なのだ。だが、真先にそんなことは出来ない。
一方、晴子は『フェノミナン』社長、江戸川薫(竹中直人)に叱責されていた。ミニシアター部門で未だ成果を上げられず、晴子の仕事に覇気を感じられないと言う江戸川は、仕事と結婚に揺れる中途半端な女は会社にいらないと突きつける。
真先は、エビス二番館の泉谷に、もう一度「グリーンコーヒー」の上映を頼みに行くが断られてしまう。そこに、晴子が現われるが、真先はやはり頼むことは出来なかった。夕方、ケビンに事情を話そうと電話する真先。だが、舞台挨拶を楽しみにしているケビンに、真先は中止になったことを言い出せない。舞台挨拶は明日。もう時間が無い。真先は、仕方なく晴子に頼むことを決意するのだが・・・。
その頃、卯月晴子(財前直見)のマンションには、堺照子(浅田美代子)と坂本理紗(伊東美咲)が来ていた。購入したての晴子の部屋を、照子と理紗はチェック攻め。照子は、洗面所に酒屋のタオルを見つけ、生活に手を抜いていると本当に男が出来ないと説教。晴子は、恋愛や結婚より、今は仕事がしたいと強がるのだが・・・。
真先は「グリーンコーヒー」のキャンペーンプラン作りに没頭。上映予定のエビス二番館の支配人、泉谷(ト字たかお)も気に入ってくれ、万事順調。真先が、吉成や暎ニたちとふざけていると、オフィスの戸口に女の子が立っていた。少女はすぐに逃げてしまうが、真先はどこかで見た顔。仕事に戻った真先が、キャンペーンプランの変更を監督のケビン・タニグチ(上條恒彦)に電話しようとすると、戸口に本人が現われた。ケビンの後に先ほどの少女。少女は、映画に出演していた子で、ケビンの孫のナナ(山田夏海)だった。真先は、ケビンの来訪を歓迎するが、ナナは人見知りな様子。特に、コーヒー豆のブレスレットは大事にしている。ケビンの映画も、日本からの移民が始めたコーヒー農園の一年を追った記録映画だった。ハワイの日系人の歴史を伝えたいというケビンに、しきりにうなずく真先。また、ケビンは日本での舞台挨拶を心から楽しみにしていた。
ケビンを送った真先は『たから屋』で食事。そこに、晴子もやってきた。晴子は、真先が手にしていた「グリーンコーヒー」のキャンペーンプランを一瞥。自分が手がけてきたハリウッド映画とは大違いだとケチをつけ出す。しかし、それはミニシアター系の担当にされてしまった晴子の焦り。真先には、晴子の気持ちが量れなかった。
翌日、真先は泉谷から「グリーンコーヒー」の監督舞台挨拶の中止と公開延期を告げられる。映画「戦場のバイオリン弾き」の上映が決まったのだという。ケビンにも帰国してもらって欲しいと頼む泉谷だが、真先は納得できない。オフィスに戻った真先は、その話を吉成にする。すると吉成は、晴子に頼んでみるようにと言う。「戦場のバイオリン弾き」は『フェノミナン』の配給映画なのだ。だが、真先にそんなことは出来ない。
一方、晴子は『フェノミナン』社長、江戸川薫(竹中直人)に叱責されていた。ミニシアター部門で未だ成果を上げられず、晴子の仕事に覇気を感じられないと言う江戸川は、仕事と結婚に揺れる中途半端な女は会社にいらないと突きつける。
真先は、エビス二番館の泉谷に、もう一度「グリーンコーヒー」の上映を頼みに行くが断られてしまう。そこに、晴子が現われるが、真先はやはり頼むことは出来なかった。夕方、ケビンに事情を話そうと電話する真先。だが、舞台挨拶を楽しみにしているケビンに、真先は中止になったことを言い出せない。舞台挨拶は明日。もう時間が無い。真先は、仕方なく晴子に頼むことを決意するのだが・・・。