クニミツの政
#2 給食が危ない!
武藤国光(押尾学)は野球部の生徒たちと学校移転反対の署名運動を始めるが、同僚教師もほかの生徒達も相手にしてくれない。同僚教師の小百合(吉岡美穂)も国光の行動に心を動かされながらも、署名は渋っていた。
そんな矢先、国光は生徒が当然のように給食を残すの目の当たりにした。
「作ってくれた人への感謝の気持ちはねェのか」
「じゃあ、アレルギー反応が出る人はどうすればいいんですか」。挑戦するような翔子(樋井明日香)の言葉に国光は黙りこんだ。翔子はいつも茜(塚本璃子)を引き連れ、いいように使っていた。
「嫌なことは嫌と言いあえなきゃ本当のダチとは言えないぞ」。見かねた国光は忠告するが、翔子から仲間はずれにされたくない茜は、困惑げな表情をのぞかせただけだった。
小学校の給食に新しい民間業者が参入することになった。業者選定の責任者は五木田市長(斉藤 暁)だ。翔子の父親の会社が新しく給食の納入業者に選ばれたが、五木田市長から、基準値をこえる輸入野菜を扱っている卸し業者を指定されていた。もしこの仕事を断れば丸山の会社は倒産してしまう。
支局に着任した佐和(伊東美咲)は、不破(佐々木蔵之介)を取材つきの夕食に誘った。「学校移転と道路建設は、大半の市民が渇望していることです。移転する小学校の教師や生徒に話を聞けるよう手配しますよ」。不破の言葉に2人が小学校を訪れると、騒ぎが起こっていた。
国光が父兄たちの前でかしこまっている。茜が給食の牛乳で腹痛を起こしたのだ。「先生に飲めって怒られたから」。
本当は国光に反発する翔子から強要されたのだが、仲間はずれにされるのが怖くて国光のせいにしたのだ。
しかし、事情を察した国光は茜に土下座した。「先生が悪かった。すまん」。茜は罪悪感がこみあげてきたが何も言えなかった。
国光が教室に戻ると心配した浅見(松尾涼太)たちが待っていた。彼らに国光は言った。「茜が勇気出して、自分から告白しなきゃ意味ねぇんだよ」。そして、大嫌いなピーマンを猛然と食べだした。「茜がどんな思いで牛乳飲んだのかなって。これしか、茜に謝る方法思いつかねえんだ」。その時突然、たまらなくなった茜が飛びこんできた。「先生、ごめんなさい」。泣きじゃくる茜を国光は優しく受け止めた。
「何でしゃべっちゃったのよ。あんたとは絶好よ」翔子が茜を睨みつけたが、茜は言った。「先生に言われて分かったの。ちゃんと向き合おうって…本当の友達になりたかったから」。
その翔子が給食を友達にかけるという騒ぎを起こした。「どうしてあんなことしたんだ!」。国光から問いつめられた翔子はたまらず叫んだ。「明日からの給食に農薬まみれの野菜が使われるのよ。それ使わないとうちの工場つぶれちゃうのよ」。父親と工場長のやりとりを聞いていたのだ。
「親父さんが間違ってると思ったら自分の力で何とかしてみろよ」。国光は翔子をうながした—。
そんな矢先、国光は生徒が当然のように給食を残すの目の当たりにした。
「作ってくれた人への感謝の気持ちはねェのか」
「じゃあ、アレルギー反応が出る人はどうすればいいんですか」。挑戦するような翔子(樋井明日香)の言葉に国光は黙りこんだ。翔子はいつも茜(塚本璃子)を引き連れ、いいように使っていた。
「嫌なことは嫌と言いあえなきゃ本当のダチとは言えないぞ」。見かねた国光は忠告するが、翔子から仲間はずれにされたくない茜は、困惑げな表情をのぞかせただけだった。
小学校の給食に新しい民間業者が参入することになった。業者選定の責任者は五木田市長(斉藤 暁)だ。翔子の父親の会社が新しく給食の納入業者に選ばれたが、五木田市長から、基準値をこえる輸入野菜を扱っている卸し業者を指定されていた。もしこの仕事を断れば丸山の会社は倒産してしまう。
支局に着任した佐和(伊東美咲)は、不破(佐々木蔵之介)を取材つきの夕食に誘った。「学校移転と道路建設は、大半の市民が渇望していることです。移転する小学校の教師や生徒に話を聞けるよう手配しますよ」。不破の言葉に2人が小学校を訪れると、騒ぎが起こっていた。
国光が父兄たちの前でかしこまっている。茜が給食の牛乳で腹痛を起こしたのだ。「先生に飲めって怒られたから」。
本当は国光に反発する翔子から強要されたのだが、仲間はずれにされるのが怖くて国光のせいにしたのだ。
しかし、事情を察した国光は茜に土下座した。「先生が悪かった。すまん」。茜は罪悪感がこみあげてきたが何も言えなかった。
国光が教室に戻ると心配した浅見(松尾涼太)たちが待っていた。彼らに国光は言った。「茜が勇気出して、自分から告白しなきゃ意味ねぇんだよ」。そして、大嫌いなピーマンを猛然と食べだした。「茜がどんな思いで牛乳飲んだのかなって。これしか、茜に謝る方法思いつかねえんだ」。その時突然、たまらなくなった茜が飛びこんできた。「先生、ごめんなさい」。泣きじゃくる茜を国光は優しく受け止めた。
「何でしゃべっちゃったのよ。あんたとは絶好よ」翔子が茜を睨みつけたが、茜は言った。「先生に言われて分かったの。ちゃんと向き合おうって…本当の友達になりたかったから」。
その翔子が給食を友達にかけるという騒ぎを起こした。「どうしてあんなことしたんだ!」。国光から問いつめられた翔子はたまらず叫んだ。「明日からの給食に農薬まみれの野菜が使われるのよ。それ使わないとうちの工場つぶれちゃうのよ」。父親と工場長のやりとりを聞いていたのだ。
「親父さんが間違ってると思ったら自分の力で何とかしてみろよ」。国光は翔子をうながした—。