第6回 2003年8月7日(木)放送 あらすじ

#6 愛するわが子へ

 その日、コトー(吉岡秀隆)と彩佳(柴咲コウ)が連れ立って往診にまわっていると、つる子(千石規子)が自宅から助けてくれと声をかけた。何事かと思いコトーが駆けよってみると、そこには見知らぬ少年が一人座っている。島をうろうろしているところをつる子が見つけて連れて来たのだという。とても島の子とは思えない様子に彩佳らはいろいろと尋ねたが、少年は西山茉莉子を知っているかと一言だけ言うとまた押し黙ってしまう。
 その後、店に来た彩佳からその話を聞いた茉莉子は、それが息子の竜一(神木隆之介)であることを直感するが、その子を明日の便で東京に帰して欲しいと頼む。だがその時店の入り口に立っていた竜一は茉莉子の言葉を聞いてしまう。いたたまれずに走り去った竜一を一緒にいたコトーは追いかけて診療所に連れて行き、しばらくここにいてはと優しく諭すのだった。
 翌日、茉利子の息子がやってきたことがまたたく間に島中に知れ渡った。重雄(泉谷しげる)も茉利子に子供がいたことを初めて耳にしてショックを受ける。そんな中、茉莉子は再び竜一に会い、東京に連絡したことを告げた。だが、竜一は茉莉子に一言も口をきこうとしない。見かねた原(時任三郎)は、剛洋(富岡涼)に竜一と一緒に遊んでくるように言い、茉莉子に自宅での夕食に竜一と来るようにと誘った。
 剛洋が海岸沿いの道を竜一と歩いていると友達と出会った。彼らは竜一の姿を目にすると、茉利子に会いに来たという噂が本当なのかとヒソヒソ話をしはじめ、それを聞いた竜一は、夏休みで一人旅したかっただけだ、と言い残し、一人で走って行ってしまった。
 家に戻った剛洋は、なぜ竜一を一人にしたのかと原に怒鳴られた。責任を感じた剛洋はコトーと一緒に島中を探しまわる。すると、山道の途中で見覚えある竜一の帽子を発見。コトーも崖の下から聞こえる竜一のうめき声に気が付いた。剛洋は茂みに踏み出し竜一を確認しようとするが、止めようとしたコトーもろとも崖の下に落ちてしまう。幸い剛洋はかすり傷程度だったが、コトーは肩と脚に激痛を覚える。ようやく捜し出した竜一も胸の痛みを訴えており、コトーは自らの痛みに耐えつつ応急処置を始める。

キャスト

五島健助 (33)… 吉岡秀隆
星野彩佳 (25)… 柴咲コウ
原 剛利 (42)… 時任三郎
西山茉莉子(33)… 大塚寧々
   〇
内 つる子(85)… 千石規子
安藤重雄 (55)… 泉谷しげる
和田一範 (38)… 筧 利夫
   〇
星野正一 (55)… 小林 薫

スタッフ

■脚本
  吉田紀子
■原作
  『Dr.コトー診療所』
  山田貴敏著
  小学館「週刊ヤングサンデー」連載中
  (c)2003 山田貴敏/小学館
■企画
  杉尾敦弘
■プロデュース
  土屋 健
■演出
  平井秀樹
■制作著作
  フジテレビ

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