第3回 2003年7月17日(木)放送 あらすじ

#3 赤ちゃんを助けて

 剛洋(富岡涼)、そしてつる子(千石規子)を続けて救ったことで、島の人のコトー(吉岡秀隆)に対する見方も少しずつ変わり始め診療所にも人がやってくるようになった。
 ある日、和田(筧利夫)が、またしても入院中のつる子がいなくなったと駆け込んできた。足がむくむ、という妊婦のゆかり(桜井幸子)の様子を見るため診療所を抜け出し坂野家に出かけていたのだ。コトーはすぐに彩佳(柴咲コウ)と共に坂野家を訪れる。つる子と共に診療所へ帰る前に、コトーは産婆であるつる子の許しを得、医師としてゆかりを診察した。その時コトーはゆかりの足に浮腫を確認。ぜひとも一度診療所にくることを進める。ゆかりの身を案じる夫の孝(大森南朋)も一度診療所で検査を受けて欲しいと願っていた。しかし、ゆかりはまずは風邪で伏せっている義母・和枝(田畑ゆり)の看病を、と坂野の実家に向かいかいがいしく和枝や義父・達郎(高橋征郎)の食事の支度などをはじめた。が、そこで突如、頭痛に襲われ意識を失うとその場に倒れてしまう。
 連絡を受け急遽坂野の実家を訪れたコトーは、ゆかりの様子を見て妊娠中毒症による子癇発作と診断。だが、なにぶん初めてのことで迷いもあり、東京の原沢咲(石田ゆり子)へと電話を入れた。咲からのアドバイスは、手遅れになれば母体は危険、すぐに手術を、というものだった。しかし島には早産に対応できる設備がない。本土への搬送の手配と受け入れ先の確保のためコトーは電話をかけまくるのだが、ゆかりの症状はさらに悪化の一途をたどる。
 結婚して4年目にしてようやくできた子供である。助けて欲しいと坂野の父・達郎は切望する。だが、母の和枝は、本土から苦労覚悟で嫁いできてくれた嫁は一人しかいない、と母体の安全の優先を涙ながらにコトーに訴えた。
 そしてコトーは、この言葉を聞いてゆかりの命を優先する手術を行うことを決める。だが、処置室のベッドに乗せられたゆかりは…。

キャスト

五島健助 (33)… 吉岡秀隆
星野彩佳 (25)… 柴咲コウ
原 剛利 (42)… 時任三郎
西山茉莉子(33)… 大塚寧々
   〇
原沢 咲 (30)… 石田ゆり子
   〇
内 つる子(85)… 千石規子
安藤重雄 (55)… 泉谷しげる
和田一範 (38)… 筧 利夫
   〇
星野正一 (55)… 小林 薫

スタッフ

■脚本
  吉田紀子
■原作
  『Dr.コトー診療所』
  山田貴敏著
  小学館「週刊ヤングサンデー」連載中
  (c)2003 山田貴敏/小学館
■企画
  杉尾敦弘
■プロデュース
  土屋 健
■演出
  中江 功
■制作著作
  フジテレビ

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