第2回 2003年7月10日(木)放送 あらすじ

#2 故郷で暮らす母へ

 健助(吉岡秀隆)がこの島にやってきて数週間が経った。
 原(時任三郎)の息子の剛洋(富岡涼)の一刻を争う盲腸の手術を船の上でやり成功させたことで、当の剛洋はすっかり健助を受け入れてくれたようだが、父親の方は相変わらずだ。
 診療所で助手を勤める彩佳(柴咲コウ)は、孤島にきた健助のことを早くもコトー先生と呼び、思うように村人に受入れてもらえないと悩むコトーに村の人たちのことなどを少しずつ話して聞かせるのだった。
 中でもコトーが真っ先に聞きたがったのが、村の長老で産婆の内つる子(千石規子)のことだった。実は、ほんの少し前出会ったつる子の目頭に、コトーは黄色腫を見とめてたのだ。「もしよかったら、健康診断のつもりでちょっと診療所に遊びに来ませんか?」。気になって声を掛けたものの、全身にガンが転移していた夫を本土の病院から連れ戻し、自宅で療養させたほど医療を信頼してないつる子が、自らここに来るはずがないと、彩佳と和田(筧利夫)は思っていた。
 だがその数日後、つる子が久し振りに故郷に戻っていた息子の誠(國村隼)の手で、急患として運ばれてきたのだ。コトーが思った通りつる子は腹部大動脈瘤を起こしていた。しかも、薄くなった血管が破裂すれば体内に大出血がおこり大変危険な状態。どうしても緊急手術が必要だった。
 そこで、コトーは今のうちに設備の整った本土の病院に搬送しようと切り出した。もちろん息子の誠もこれに賛同する。だが、つる子は「死んでも行かん!この島で死ぬ」と搬送も手術さえも拒み、あげくにこっそりと病室をぬけだし病状をさらに悪化させてしまうのだった。
 そんな母親のことをバカだと言いながらも、誠はどうしても助けてやって欲しいとコトーに頭を下げた。そして、つる子の容体を聞きつけた剛洋らも、大好きなつる子を助けてと懇願するのだった。
 そしてついに、コトーは自らが執刀することを決意するが…。

キャスト

五島健助 (33)… 吉岡秀隆
星野彩佳 (25)… 柴咲コウ
原 剛利 (42)… 時任三郎
西山茉莉子(33)… 大塚寧々
   〇
内 つる子(85)… 千石規子
安藤重雄 (55)… 泉谷しげる
和田一範 (38)… 筧 利夫
   〇
星野正一 (55)… 小林 薫

スタッフ

■脚本
  吉田紀子
■原作
  『Dr.コトー診療所』
  山田貴敏著
  小学館「週刊ヤングサンデー」連載中
  (c)2003 山田貴敏/小学館
■企画
  杉尾敦弘
■プロデュース
  土屋 健
■演出
  中江 功
■制作著作
  フジテレビ

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