

佐伯奈緒 ・・・・・・ 観月ありさ
スタイリスト。姉の美穂は3年前から夫の仕事について海外で暮らしており、彼らが帰ってくるまでの間、奈緒は留守番も兼ねて、姉夫婦のマンションに住まわせてもらっている。
現在は奈緒にとって順風満帆な時であった。仕事は充実し、奈緒のことを大きく受け止めてくれる結城和也とは婚約中。あとはいつ一緒に生活を始めるかというところまできていた。
しかし、姉の美穂が海外で事件に巻き込まれ死んだという知らせが飛び込んできた時から、奈緒の人生は大きな変化を遂げていくことになる。死んだ姉の夫・望月光彦が、息子の祐輔を連れて現れたのである。
しかも、光彦は姉と同じ事件に遭い、その時の後遺症から記憶喪失になっていた。自分自身のことも、妻である美穂のことも何も覚えていない光彦。
最初は息子の祐輔のためにも何とか力になってやりたいと思う奈緒だったが、一緒に暮らしていく中で、人生の出発点に再び立ったまっさらな光彦に対し、しだいに言い知れぬ感情を覚えていく。
そして、それはやがて恋愛感情へと変化してゆくのだが……。
望月光彦 ・・・・・・ 椎名桔平
奈緒の姉・美穂の夫で、大手商社、伍代物産の有能なエリート社員。勤務先の海外で家族と休暇中に物取りに襲われ、妻を失い、自分は事件の後遺症から記憶喪失になってしまっている。日常生活に支障はないのだが、過去の全ての記憶がない。
自分の名前はおろか、自分がこれまでどういう人生を歩み、どういう仕事をしてどういう性格の人間だったかも分からない。事件当日ベビーシッターに預けていて助かった息子・祐輔のことも、息子だという実感がない。幸い、会社は光彦のこれまでの功績と海外勤務先で起こった事件ということもあり、その責任から今後の生活をケアしてくれるという。身寄りのない光彦は、日常生活に慣れるまでという条件付で、息子の祐輔とともに、亡き妻の実の妹である奈緒と同居をすることになる。
奈緒と共に必死に自分の過去を知ろうとする光彦だったが、そこには悲しい真実が…。
富田ちひろ ・・・・・・ 加藤あい
奈緒の後輩スタイリスト。
仕事に対して真面目すぎるほど真面目な努力家。奈緒の恋人・和也に想いを寄せ、けっして奈緒のことは嫌いではないが、スタイリストとしても、恋のライバルとしても追い抜きたい相手だと思っている。奈緒と和也の結婚予定を知り一時はあきらめるものの、奈緒の気持ちが光彦に向き始めることにいち早く気づくと、和也への恋心を再び密かに燃やして自分でも思わぬ行動に出ていく。
結城和也 ・・・・・・ 玉山鉄二
小さな広告代理店に勤務している。奈緒とは、数年前に仕事を通じ知り合って以来、恋人としての年月を重ね、今は婚約者として付き合っている。不器用だが、優しく誠実な青年である。一見、奔放で危なっかしくも見えるが、一生懸命、自分を表現しようとする仕事をし、生き生きと暮らす奈緒のことを心底、愛している。
奈緒との結婚生活に、あれこれと夢を抱き、それなりの将来設計も立て始めていたが、奈緒が光彦と出会ってひかれてゆくのを敏感に感じ悩み苦しむが…。
阿久津順子 ・・・・・・ 木村多江
光彦の会社の専務秘書。事故後、光彦とその家族のケアに当たる。実は、光彦の後輩であり、美穂と同期の社員であった。キャリアウーマンでなかなか感情を表に出さないが、今でもひそかに光彦を愛していて、記憶を取り戻して欲しいと願っている。
望月美穂 ・・・・・・ 森口瑤子
奈緒の姉。誰からも好かれる優等生タイプで、一流の四年制大学を卒業後、大手の商社に勤務、9年前に職場の上司・望月光彦と結婚し、退職。3年前から夫の仕事について息子、祐輔と共に海外で暮らしていた。
しかしその赴任先で、夫とともに物取りに襲われ、死亡。奈緒にとって何でも話せる唯一のよき理解者であった。
望月祐輔 ・・・・・・ 広田亮平
光彦と美穂の間に生まれた息子。
事件のときは、ベビーシッターに預けられており居合わせていない。しかし、母親の死と父親の記憶喪失という衝撃的な事実を前に、事件以来、ほとんど口もきかず、ただ光彦に静かに寄り添っているだけである。記憶を失くす前の光彦と美穂のことを最もよく知っている存在でもある。しだいに、奈緒の優しさや明るさに触れ、少しずつ心を開いてゆくことになる。
小野寺 慶 ・・・・・・ 松崎しげる
奈緒たちがよく行くバーのマスター。みんなを温かく見守り、迷っているときにはそっと背中を押してやる。また以前、商社に勤めていた過去を持ち、光彦の会社のことでも何かと相談に乗ってくれることも。
柏木孝行 ・・・・・・ 平泉 成
光彦の会社の専務。やり手の超エリートビジネスマンであり、光彦の優秀さをかって彼に海外プロジェクトを任せていた。阿久津順子・杉山悟などを部下に持つ、海外プロジェクトの最高責任者。
佐伯正治郎 ・・・・・・ 小野武彦
奈緒の父。山梨でぶどう園を営んでいる。無骨で、昔かたぎの性格で、病気で妻を亡くすまでは家事のことなどしたこともなかったが、今は不器用ながらも一人で生活している。
昔から長女の美穂のことは自慢だった。それに比べて次女の奈緒のことは、危なっかしくていつまで経っても心配である。
何故か光彦のことを嫌っている。
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