この世に1人の赤ん坊が誕生した…。名前は春川幸恵（水川あさみ）。
　4歳の幼児検診。
　運命の診断が下された…。
　診断書の血液型欄にAB型の判子がおされる。

＜春川幸恵。22歳独身。職業：学生。出身地：奈良。血液型：AB型。＞

　幸恵は理工学部の学生。
　クールで近寄りがたい雰囲気のオンナ。しかし学校とは違い、変わった趣味のカルチャースクールに通うような一面もある。つまり表と裏がある性格。

　幸恵は大学の研究室では、今日もクールに1人黙々と実験を続けている。そんな幸恵に恋心を寄せているのが准教授の権田原仁（城島茂）。必死で幸恵の気を引こうと涙ぐましい努力をしているのだが、幸恵は常にそっけない態度をとっている。
　ある日、権田原は幸恵に小学生の娘（伊藤綺夏）の家庭教師のバイトを頼む。権田原に娘がいる、つまり結婚しているという事実に驚く幸恵だが、生活費のために家庭教師を引き受ける。
　そして幸恵は、権田原の妻が数年前に事故で他界していることを知り…。