人生は、ある人と出会うことで大きく変わるこ とがあります。たとえ、どんなにダメな男でも、ある出会いによ って変わっていくことがあります。しかし、人は自分で望んでそういう人と出会えるのでしょうか？いいえ、それは、神様のいたずらなのかもしれません。
　 舞台は、男女の出会いを職業とする結婚相談所。主人公の水島賢三(岸谷五朗)は、結婚相談所に勤める結婚アドバイザー。本来なら、人に結婚の素晴らしさを説き、結婚を勧める、いわば“結婚のエキスパート”であるべきだが、賢三は違った…。過去の傷から人生をあきらめ、何をやっても長続きせず、幸せから程遠い35歳、いわゆるダメ男。北沢葉月(財前直見)は恋愛小説の翻訳家。恋人たちにささやかれる甘い会話や劇的なラブストーリーを巧みに翻訳すること、つまり“恋愛そのもの”を職業にしているが、自分のこととなると、いつも男に逃げられてばかりのダメな女、33歳。そんな二人が結婚相談所で出会う。結婚アドバイザーとクライアントとして…。しかも、賢三の前には、10年ぶりに再会する13歳の娘・田代エリ(鈴木 杏)まで現れた…。このドラマは、“結婚”や“恋愛”に関わる職業にありながら、自分は幸せから遠ざかってい る不器用な男女の恋愛と、10年の歳月を経て、一緒に暮らすことになった父親と娘の親 子愛が含まれた、笑って泣かせる愛情ドラマです。幸せというものは、意外と近くにあるのかもしれません。しかし、それを手に入れるには、少なくとも手を伸ばすだけの勇気、足を 一歩踏み出すだけの勇気が…。