第9回 2010年12月9日(木)放送 あらすじ

遂に来た!最強の仲間!絶対に許せない過去の男…お前は俺が救う!

 明真に戻ってきた野口(岸部一徳)は、学長の鬼頭(夏木マリ)に「明真を医療特区にすべく、厚労省や外務省幹部と交渉しています」といきなり切り出す。中国で、ロシアの保健・社会開発省の重鎮とのパイプを得た野口は、明真を医療特区のモデル地区第一号としたい、それが成功すれば明真は外国人医師と患者で溢れることになり、これこそが真の医療の国際化であると力説するが、日本人医師と患者が減ることを懸念する鬼頭はその案を押し戻す。
 そんな折、朝田(坂口憲二)と伊集院(小池徹平)は中庭のベンチで過呼吸に陥っている高瀬(渡辺いっけい)という男性を助ける。2人が心臓外科の医師だと知ると、高瀬はやおら土下座し、黒木(遠藤憲一)に自分の妻の治療をしてもらえるよう話をつないで欲しい、と懇願する。その必死の面持ちに事情を訊ねると、自分と黒木はかつて同僚であり、チームとしてお互いを信頼していたのに、教授が執刀し、患者を死なせた手術の際には全員、黒木に全責任をかぶせ、その結果、黒木は医局を追われた。自分たちチームは全員黒木を裏切ったのだ、と告白する。だが、自分の妻が重度の心臓病になり、なるべく人工心肺を使わず、カテーテル治療を希望しているため、黒木に執刀して欲しいと思い、会いに来たのだが、話すら聞いてもらえなかった、と言うのだ。無理もない、と思う一方、妻の命を救えるのは黒木しかいない、とわらにもすがる思いで朝田と伊集院に頼み込む高瀬。
 同じころ、北見里香(岩橋道子)という患者が明真を訪れるが、診察にあたった黒木は、すぐに治療と手術を要する、と本人および家族に告げる。
 里香の手術前日。黒木は思わず手すりに寄りかかるほど強い立ちくらみに襲われる。そんな黒木に荒瀬(阿部サダヲ)は「顔色が悪いな」と気遣うが、黒木は「カテに患者が殺到して忙しいからだ」と無理に平静を装う。
 そして迎えた里香の手術当日。なかなか姿を現さない黒木に、助手たちが「最近体調悪そうだけど、どこかで倒れているんじゃないだろうな?」と会話しているのを、藤吉(佐々木蔵之介)はすれ違いざま小耳に挟む。そんな中、手術は始まる。最初のうちこそ順調に進んでいたかに見えたが、次第に黒木の異常は助手たちの目にも明らかになっていく。そして普段の黒木ではありえないミスを犯し、ついには内科医の黒木では決して治すことのできない絶体絶命の危機に陥ってしまう…。

キャスト

朝田龍太郎:坂口憲二
加藤 晶:稲森いずみ
伊集院登:小池徹平
荒瀬門次:阿部サダヲ
真柄冬実:谷村美月
木原毅彦:池田鉄洋
      ・
黒木慶次郎:遠藤憲一
藤吉圭介:佐々木蔵之介
鬼頭笙子:夏木マリ
野口賢雄:岸部一徳

ほか

スタッフ

■原作
 乃木坂太郎

(原案)
 永井 明

(取材協力)
 吉沼美恵

 「医龍 ~Team Medical Dragon~」
 <小学館刊「ビッグコミックスペリオール」連載中> 

■脚本
 林 宏司

■演出
 水田成英
 葉山裕記

■企画
 長部聡介

■プロデュース
 渡辺恒也(『ユンゲル』)

■音楽
 澤野浩之
 河野 伸

■制作
 フジテレビ ドラマ制作センター

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