いぬやしき
渡辺しおん
獅子神は自身の無実を信じるしおんに自分の体が機械になったこと、また生を実感するためにこれまで多くの人の命を奪ってきたことを告白する。「もっともっと人を殺す…この国の人間を全部…」しおんに無情な宣告をする獅子神。しかし、しおんはそれでも獅子神に置いていかないでほしいと懇願する。これまで獅子神が奪った人にも未来や大切な人がいたと泣き叫ぶしおんに獅子神はこれまで殺害した人の数だけ人を救うことを提案する。その後、獅子神は能力を使って余命わずかな病人やけが人を次々に回復させていく。そんな獅子神の姿を見てしおんは喜び、獅子神もしおんと過ごすうち笑顔を取り戻していく。そして、かけがえのない存在となったしおんに獅子神は「ずっと大事にする」と伝え、穏やかに過ごそうとする。しかしある晩、獅子神が身を寄せるしおんの家に重装備の特殊部隊が音もなく侵入する。