第3回 2008年11月3日(月)放送 あらすじ

引き裂かれた絆

 佳音(堀北真希)は、ピアノを弾きながら聖花(内田有紀)と寄り添いあう殉也(北川悠仁)の姿を偶然見てしまい、大きなショックを受けていた。あくる日、掃除をするために殉也の家を訪れた佳音は、その気持ちを隠して精一杯明るく振舞い、出かける殉也を笑顔で送り出す。
 掃除を始めた佳音は、やってはいけないことだと知りながら殉也のアルバムを開いた。そこにあった殉也と聖花の写真を見た佳音は、家族を亡くした殉也が笑顔を取り戻したのは聖花の存在があったからだと確信する。
 一方、昴(成宮寛貴)のもとを訪れた殉也は、改めて聖花の精密検査をしてもらうつもりだと彼に告げる。殉也は、近ごろ聖花のようすが変わってきたような気がしてならなかったのだ。殉也は、昴の反対を押し切って、医師の東野(中原丈雄)に検査を依頼した。だが、東野の診断結果は、変化なし、というものだった。殉也が感じたという表情の変化も、無意識の反射だというのだ。
 そんな折、子ども聖歌隊の練習で教会を訪れた殉也は、美月(香椎由宇)から、義道神父(内藤剛志)と一緒に食事をしようと誘われる。その席で義道神父は、作曲の仕事はもう止めたのか、と殉也に尋ねた。義道神父は、教会や日曜学校のために奉仕してくれる殉也に感謝しながらも、彼の将来をずっと心配していた。
 殉也の家を掃除していた佳音は、開けてはいけないといわれていた部屋から聞こえてくる物音に気づく。気になってドアの前まで歩み寄り、ドアノブに手をかけようとする佳音。するとそこに、殉也が戻ってきた。佳音は、遅くまで掃除をしていたことに驚く殉也に、細かいところが気になった、などと言い訳すると、目を合わせないようにして家を出た。
 残された殉也は、佳音が聖花の部屋の前に立っていたことが気になり、静かに部屋の鍵を開けた。そこで殉也が目にしたのは、チューブ類を外された状態になっている聖花の姿だった。殉也は、慌ててチューブ類を元通りに直した。
 あくる日、殉也は、昴に会い、聖花のチューブが外されていた件を報告する。殉也は、佳音があの部屋の鍵を持っていないことから、聖花が自らチューブ類を外した可能性もあるではないか、と昴に話す。
 同じころ、佳音は、兄・耀司(福士誠治)の就職先を探して、とある自動車修理工場を訪れていた。佳音は、経営者の野久保(春海四方)に、耀司が少年刑務所に入っていることも打ち明けて必死に頼み込み、何とか採用を取り付ける。だが、あくる日になって野久保から電話があり、採用の件はなかったことにしてほしい、と言われてしまう。野久保の妻が反対したのだという。
 別の日、佳音は、いつものように殉也の家に掃除をしにいく。殉也は、そんな佳音に金の入った封筒を手渡すと、掃除は自分でやることにした、と告げる。佳音は、殉也にも素性を知られてしまったと思い、悲しみを堪えながらアパートに戻った。そこに、雑誌記者の池田(豊原功補)が現れ…。

キャスト

堀北真希
北川悠仁
香椎由宇
福士誠治
成宮寛貴
  *
平田 満
内藤剛志(特別出演)
内田有紀
豊原功補

スタッフ

■脚本
 浅野妙子

■プロデュース
 中野利幸

■演出
 加藤裕将

■音楽
 菅野祐悟
 MAYUKO

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

■制作著作
 フジテレビ

バックナンバー