第1回 2011年4月19日(火)放送 あらすじ

パパはとっても悲しい生き物です

 澤本大地(反町隆史)は産和新聞社社会部の記者。仕事に妥協を許さず、取材対象を容赦なく追究して数々のスクープを飛ばしてきた大地は社内でも一目置かれる存在だ。今日も不祥事を起こした企業の謝罪会見に出席した大地は、組織ぐるみでミスを隠蔽してきた証拠を突きつけて社長を糾弾。狼狽する社長、騒然となる他紙の記者たちを大地は勝ち誇った目で悠然と眺めていた。
 事件のスクープ記事で社長賞を贈られた大地は、上司の奥田慎一(北見俊之)からデスクへの昇進を打診される。深夜、上機嫌で帰宅する大地。ところが、迎えてくれるはずの妻の華織(井川遥)の姿はない。6歳のひとり息子・羽雲(加部亜門)も華織の行方を知らないという。まもなく、大地はテーブルの上に残された封筒に気づく。中には華織が判を押した離婚届が入っていた。
 翌朝、リビングには華織に連絡を取ろうと一晩中電話をかけ続け、疲れ切った大地の姿があった。つながらない電話にいら立つ大地は、起きてきた羽雲も目に入らない。やがて、羽雲に学校へ行く支度をさせなければならないことに気づくが、家庭のことはすべて華織に任せきりだった大地は着替えをしまってある場所がわからない。時間が気になる大地は、甘えるように話しかけてくる羽雲を「父さんは仕事だ」と冷たく遮り、慌ただしく取材先に出かけて行った。
 同じ頃、明青医科大学付属病院では、小児科に赴任してきた新人CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)の紺野七海(榮倉奈々)が小児科医の円山湊人(伊原剛志)ら医療チームを前に意気揚々と挨拶をしていた。CLSとは入院した子どもや家族の心のケアをする仕事だが、聞き慣れないその名称に足立優香(永池南津子)ら看護師は戸惑いを隠せない。
 一方、大地は警視庁記者クラブでスクープを逃した若い記者を厳しく叱りつけていた。そんなとき、華織の代理人を名乗る弁護士から離婚の件で話がしたいと電話が入る。がく然となる大地に、さらに羽雲の担任・細川(荒木宏文)から連絡が入った。羽雲が休み時間にケガをし、病院にいるという。大地はくわしい事情も聞かずに「病院に行けばいいんですね」とそそくさと電話を切り、弁護士事務所へ向かう。
 その頃、華織のそばには、彼女の世話を焼く雪村慎平(鹿賀丈史)の姿があり…。
 羽雲が治療を受けていたのは明青医科大学付属病院だった。不安そうな羽雲に、軽いケガで済んだので心配はいらないとやさしく説明する円山だったが、以前からヒザに痛みを感じていたという羽雲の言葉に、胸騒ぎを覚える。
 診察を終えた羽雲に付き添っていた七海だが、ようやく迎えにやってきた大地が、羽雲に対していら立ちを隠さず自分のペースで行動する様子が気になって…。

キャスト

スタッフ

■原作
 「グッドライフ」
 チョ・チャン イン著(小学館文庫)

■脚本
 大島里美

■チーフプロデューサー
 笠置高弘(関西テレビ)

■プロデューサー
 木村 淳(関西テレビ)

■アソシエイトプロデューサー
 安藤和久(関西テレビ)

■監督
 三宅喜重(関西テレビ)
 白木啓一郎(関西テレビ)

■音楽
 住友紀人

■制作著作
 関西テレビ

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