第9回 2006年3月6日(月)放送 あらすじ

最強妖怪の罠

<花の国>
 旅の途中、一行はそれぞれに母を思い感傷に浸っているが、岩から生まれた孫悟空(香取慎吾)だけはそんな皆の気持ちに共感できずにいた。歩いている一行の前に、山の風景には不釣合いな少女が姿を現す。いきなりあわてて逃げ出す少女を不思議に思い追いかけると洞窟の穴を見つける。一行はここで一夜を明かすこととする。
 洞窟に入ると、そこには色鮮やかな花が一面に咲き誇っていた。家のようなものが見え近づくと、先ほどの少女、翆香(菅野莉央)が立っていた。翆香は驚くべき言葉を発する。孫悟空に向かって「お兄ちゃん?」と声をかけたのだ。孫悟空のことを、5年前に峠から落ち記憶をなくし出て行ってしまった典進だと説明する。父親、典直(田窪一世)は、孫悟空に対し、母の翆玲(いしだあゆみ)は典進がいなくなってからというもの不治の病に倒れてしまったと語りかける。それは美人花という花が体の中に咲き、肺に根を張って毒を吐く、という恐ろしい病気なのだった。病に臥す翆玲を不憫に思った三蔵(深津絵里)は悟空に病を治すというホロホロ草を取りに行くよう命じる。がその瞬間、母の翆玲が声を上げた。
 これはすべて罠であり、ホロホロ草が生える峠には三蔵一行の命を狙い待ち構える妖怪がいる、というのである。その妖怪の名は混世魔王(松重豊)。沙悟浄(内村光良)が昔仕えていた妖怪であり、名前を聞くだけで沙悟浄は震え上がってしまう。罠と知ったものの、不治の病にかかっている翆玲の優しさに触れた悟空はホロホロ草を取りに行くことを決意する。三蔵も賛同するが混世魔王の恐ろしさを知る沙悟浄は何となじられようとも腰が立たないのだった。
 沙悟浄を置いて悟空たちは強大な力を持ち、おびただしい数の妖怪の軍隊を持つ混世魔王に戦いを挑みに行く。一方、残った沙悟浄の元を訪れる者があった。なんと混世魔王そのものだったのだ。果たして悟空たちに勝ち目はあるのか。沙悟浄の運命は。

キャスト

孫悟空 : 香取慎吾
沙悟浄 : 内村光良
猪八戒 : 伊藤淳史
翆玲 : いしだあゆみ
凛凛 : 水川あさみ
老子 : 大倉孝二
混世魔王 : 松重 豊
典直 : 田窪一世
翆香 : 菅野莉央
三蔵法師 : 深津絵里

スタッフ

■脚本
 坂元裕二

■プロデュース
 鈴木吉弘
 澤田鎌作

■協力プロデュース
 菊地裕幸

■演出
 成田 岳

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

■制作著作
 フジテレビ

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