２００１年早春、関野は中央アジアから旅を再開する。そしてペルシャ暦の正月を迎えるイランに到達、イスラム圏の意外な一面に遭遇した。その後、イランからトルコを東から西へと縦走し、シリアの遺跡や中東の砂漠を抜け、地球上最低標高の死海そして、紅海の入り口アカバに到達。そして、３度のトライでようやく紅海をボートで横断成功するが、次には５０度を越すアフリカ大陸が待ち構えていた。難関ヌビア沙漠をラクダで横断後、エチオピア南部の村に滞在。そして、ついに２００２年２月１０日にグレートジャーニーの最終ゴール、ラエトリに到着した。人類拡散のルートを縦糸とし、自然と共に暮らす人々との出会いを横糸として紡ぎだされる関野の旅は、ついに足かけ１０年の歳月を経てゴールを迎えた。