デボロ遺跡の鍾乳洞にて、清麿たちがアルム、ゲリュオスとの激しい闘いを繰り広げている。魔物にも人間にもダメージを与えず、あくまで魔本を奪おうとするガッシュの闘い方に怒りをあらわにするアルム。最強の術エグドリス・ネシルガを発射し、一気に勝負に出る。ガッシュはバオウ・ザケルガで相殺するが、そこにさらにゲリュオスの最大呪文ギガノ・ディオデルクが襲いかかる。思わぬ危機を救ったのは、溜めに溜めた心の力を解放させたティオの盾マ・セシルドだった。さらに敵が大技を連発してした隙に恵が魔本を奪い取り、勝負がつく。
　その頃、フォルゴレたちも逃げたガンツに追いつき、ボコボコにされながらも魔本を奪うべく奮闘していた。度重なる変化の術で翻弄されたガンツは、キャンチョメの姿が見えなくなると壁や床に化けたものと思い込んでいる。その裏をかき、コポルクの術で小さくなって敵の人間に接近するキャンチョメ。見事、本を燃やすことに成功した。
　清麿たちの前で、燃える2冊の魔本。消えゆくアルムが言うには、ガッシュのような甘ったれた戦法では、この先に待ち受ける魔物たちには勝てない。今後は敵に容赦せず闘うことをガッシュに約束させると、アルムは穏やかな顔を見せる。本当は悪い奴ではなかったようだ。さらにアルムは語る。千年前の魔物たちが裏切ろうとすれば、ロードに心を支配されている人間たちがそれを防ぐ。そしてその魔物はロードによって再び石に戻されるという。実際に石に戻されかけた魔物を、アルムは見たというが・・・・・・。
　アルムとゲリュオスは消え、勝利したフォルゴレたちも戻ってきた。呪縛が解けて目を覚ました人間たちに恵は、アポロの待つ街まで行けば帰国の手続きや治療が受けられることを告げ、地図を渡す。さらなる戦いに向け、気を引き締める一同。しかしその時すでに、ガッシュたちの気配を嗅ぎつけた新たな敵・ビクトリームが華麗なるその姿を現そうとしていた---------。
　ちなみにその頃、日本にいる鈴芽も鈴芽なりに色々と不吉なものを感じたりしていた。