清麿の作戦により、敵の魔物アルムとゲリュオスを大広間におびき寄せることに成功したキャンチョメ。しかしその背後にもう1体の魔物ガンツが現れた。逃走するガンツを、キャンチョメ、フォルゴレ、ウマゴンが追う。そして大広間では清麿、ガッシュ、ティオそして恵がアルムとゲリュオスに向かい、闘いが始まった。
　素早い動きでアルムを圧倒し、ザケルガを連続で叩き込むことに成功したガッシュ。しかし立ち上がったアルムは、なんと人間に対して言葉で指示を出した。千年前の魔物はロードによって心を支配されていると思っていた清麿たちは驚く。聞けばアルムは自らの意志で、千年の間石にされていた鬱憤を晴らしているのだという。心を操られ、戦いに巻き込まれているパートナーの人間のことも「力のバッテリー」と言い放つ、そんなアルムはガッシュの目に、酷いと同時に可哀想に映るのだった。
　一方その頃、アンデス山脈にて千年前の魔物バムウを打ち倒したブラゴとシェリーの前に、ナゾナゾ博士が現れる。仲間として共に戦ってくれるよう、説得に訪れたのだが・・・・・・。
　敵の反撃が始まった。ゲリュオスはアクルの術で口から水を吐き出し、大広間をたちまち水没させてしまう。水中でもがく清麿たちに、ゲリュオスの牙が襲い掛かった。清麿がとっさにガッシュに命じ、ザケルガで水底の床を砕く。すさまじい勢いで水が抜け、流されてゆく清麿たち。アルムたちも後を追った。流れ着いた巨大な鍾乳洞で、二勢力は再び対峙する。清麿はガッシュに対し、お前の好きなように闘え、と第六の術・ラウザルクを唱えた。
　アルムのパートナー・真美子の手から本を奪うべく、突進するガッシュ。襲いかかるゲリュオスも素手で受け止め、投げ飛ばす。アルムが一瞬ひるんだ隙に、背後に回っていた。しかしガッシュはアルムに攻撃せず、あくまで本を奪おうとする。しかもアルムの攻撃に巻き込まれた真美子をかばって、自らがダメージを負った。今、アルムの疑惑は確信に変わった。ガッシュは、敵の魔物も人間も傷つけずに勝つつもりなのだ。