千年前の魔物たちとの闘い勝利し、傷をいやす清麿たち。残されたタイルをもとに、ロードの居場所をつきとめようと張り切っていた。一方そのころ、アフリカの荒涼とした大地の上では、ブラゴとシェリーが千年前の魔物3体を対峙していた。千年前の闘いで「静寂の支配者」の異名をとり、恐れられた3人組だという。
　同じく千年前の魔物であるアルムと、ロードの手下ビョンコの見守る中、戦闘が始まった。長剣を武器とし。接近戦を得意とするファウスト。体に巻いた鎖を武器とし、中距離戦に長けているツヴァイ。そしてビライツ系の術で遠距離から敵を狙い打つトロワ。三位一体の戦術でブラゴたちを追い詰め、さらに三人同時の超音波攻撃を仕掛けてくる。聴力を奪い、魔物と人間の連係を断つ作戦なのだ。
　音を奪われたブラゴとシェリーだったが、全く動じることなく襲いかかる敵をそれぞれ撃退する。ならばとファウストたち3人はそれぞれの最強呪文アイアン・ビサイガ、ダイダラ・チェインガ、ギガノ・ビレイドを同時に発動させた。勝利を確信する3人。しかしその時、ブラゴ最強の術ディオガ・グラビドンが炸裂する！
　ブラゴがシェリーに下がれと命じたのは、この機に1対多数の戦闘を見せておくためだったのだ。どんな状況でも揺るがない強い意志、それこそがこれからの戦いに必要なもの--------シェリーもそれを理解していた。巨大な重力球が敵3体をまとめて押し潰し、ビヨンゴたちは撤退する。本の持ち主が心を操られていたことから、シェリーたちは黒幕がゾフィスであることを見抜いていた。
　遠く離れたデボロ遺跡で闘いの様子を見ていたロードは、見抜かれていたことを悟るとゆっくりと仮面を脱いだ。そう、ロードこそがかつてシェリーの親友・ココの心を操り、自らのパートナーとして戦いに巻き込んだ魔物・ゾフィスだったのだ。千年前の魔物四十数体を従え、今や恐るべき戦力を得たゾフィスとココ。邪悪な企みと圧倒的な余裕をもって、ガッシュたちを待ち受ける----------。