パティと共に現れた3体の魔物-----ボルボラ、ドグモス、エルジョ-------とそれぞれの本の持ち主が、清麿とガッシュに襲いかかる。その異様なまでの敵意に戦慄する清麿。しかも3体とも、恐るべき攻撃力を持っている。余裕のパティは、これらの魔物が千年前の戦いで石にされ、ロードにより復活したことを明かす。
　至近距離からザケルガを浴びせても、体の丈夫な千年前の魔物たちは倒れない。逆にエルジョの術ガンズ・ビライツを浴び、清麿がひどい怪我を負ってしまった。逃げると見せかけて細い通路に敵をおびき寄せた清麿は、最強呪文バオウ・ザケルガで一気に勝負に出る。しかしエルジョとボルボラもそれぞれ最強呪文ダイバラ・ビランガとギガノ・ガランズを発動させ、バオウと相殺してしまった。
　もはや体力も気力も尽き、地に倒れる清麿。勝ち誇った顔のパティたちが近づいてくる。本を持つ人間たちがみな生気の無い顔をしているのを目にした清麿は、彼らがロードによって心を操られていることを悟った。パティも語り出す。ロードは千年前に魔物と戦った人間たちの子孫を集め、魔本が読めるように心を操作し、同時に闘うことを以外の感情を消したのだという。
　パティの話を聴き、清麿もガッシュも激しい怒りをたぎらせる。心を操り無理やり闘わせる----これこそかつてコルルが受けた仕打ちだったからだ。あんな悲しい思いをもう誰にもさせないために、清麿とガッシュは闘っていた。最後の力を振り絞り、ふたりは反撃に打って出る。パティも一瞬たじろぐが、ガッシュの放ったザケルは威力がまるでない。もはや清麿の心の力が尽きていたのだ。
　とどめを刺すべく、3体の魔物からの攻撃魔法ガロン、ビライツ、グランセンが清麿とガッシュに迫る。ふたりの絶対絶命のピンチを、半球形のバリアー・セウシルが救った。その呪文の聴こえた先に立っていたのはティオ、そして恵。心強い味方の登場に、清麿とガッシュの顔に希望の色が浮かんだ。