もっと強くなるにはどうすればいいのか。石版が消えた部屋の中で、ガッシュと清麿は真剣に悩んでいた。どんなに体力をつけたり戦術を研究しても、やはり最終的にはガッシュ自身の能力を高めなければこれからの戦いには勝てない。清麿は言う。そしてそのためには魔本の謎を解き明かす必要があるのだと。その時、キッドと名乗る小さな人形のような姿をした魔物がふいに現れた。自分の主人が来ているから、魔本を持って出て来いという。
　キッドの本の持ち主・ナゾナゾ博士は、マントにシルクハットという、マジシャン風のいでたち。自分は「何でも知ってる不思議な博士」だという。しかもアメリカから不思議な集団・マジョスティック12を連れてきていた。12人がみな恐るべき特殊能力を持っており、愕然とする清麿。と思ったらナゾナゾのネタになっただけで、正解するとさっさと帰っていった。呆然と見送る清麿とガッシュ。
　後日、改めて勝負を挑んでくるナゾナゾ博士。自分に勝てば、魔本の秘密を教えてやるという。しかし闘いが始まると、キッドが次々と繰り出す強力な術の前に、清麿とガッシュはやられる一方。それでも「魔本の秘密」に迫るため、必死に反撃を試みる清麿。そんな清麿をあしらいながらナゾナゾ博士は、ヒントと称したナゾナゾを出してくる。その問答の中で清麿は、魔物の力は本から生まれるのではなく、魔物の中に本来眠っているものだということを悟るのだった。
　ガッシュに対し、強くなりたければ自分の中にある力を信じろと説く清麿。その言葉を聞き、ガッシュが何かを思ったその時、魔本に第6の術・ラウザルクが出現する。その術によって、にわかに立ち込めた雷雲からの稲妻がガッシュの体に落ち、ガッシュの体は光り輝く。しかも、術を発動しているにもかかわらず、気を失っていない。自信に満ちた顔で敵と対峙するガッシュと、驚きと戸惑いを隠しきれない清麿。いったい、どんな術なんだ-------------？