ある日の高嶺家。ガッシュとティオがバルカン300を使って楽しく（？）遊んでいる。ふとティオは、ガッシュが今までどれくらいの魔物と闘ってきたのか聞いてみた。これまでに辛くも勝利してきた敵の数々、そして戦いに巻き込まれた心優しい魔物たちのことを回想するガッシュ。とそこへ、無気味な石版を抱えた清麿が帰ってきた。
　魔物が埋め込まれたような形をしたその石版は、かつて清麿がイギリスの大学で父・清太郎に見せられたものとよく似ていた。ガッシュもこの石版に見覚えがあるという。そこで清麿たちは、この石版のことを自分たちの手で調べてみることにした。呪文を唱えてみたり、熱湯をかけてみたり、ブリでビンタをかましてみたりするが、全く何も反応しない。ついにブチ切れたティオが石版を叩き壊そうとしたため、ガッシュもろとも追い出されてしまった。
　清麿に部屋を追い出されたガッシュたち。とティオが、さらなる強敵との戦いに向けて特訓しようと言い出した。ウマゴンも加わり、山の中で様々な修行をこなす。かつて闘って敗れた強敵たちのことを思い出すと、ガッシュの修行ぶりには自ずと気合いが入ってくる。日が傾くまで特訓に励み、疲れきった二人と一匹。ふと、これまでに出会った魔物たちは今まどこにいるのだろうと、想いを馳せる。そして、二度とコルルのような悲しい目にあう魔物を出さないためにも、改めて「やさしい王様」への決意を確かめ合うのだった。
　その頃、結局石版について何も分からず、イギリスの父に電話してみる清麿。しかしイギリスの石版の方も、調査は進めているが
詳しいことは何ひとつ分かっていないという。その電話の最中、イギリスの大学、日本の高嶺家両方の石版が、何者かによって盗み出されてしまった。石版を集める、謎の魔物たちの影。そして、清麿たちのもとへ迫る、やはり謎の紳士と十二人のしもべ達。新たなる激動に向け、今、運命の歯車が大きく動き出そうとしていた--------------。