清麿＆ガッシュ対アポロ＆ロップスの戦いが続いている。ロップスが放った岩石を、ラシルドの術で跳ね返すガッシュ。しかしアポロはまるでその術を知っていたかのように、すばやく身をかわしてしまう。どうやらアポロは特殊な勘の持ち主のようだ。ならばと清麿は第4の術・バオウ・ザケルガを唱えるが、対キクロプ戦の時と同様、術を発動させることができない。焦る清麿にロップスが投げた巨岩が迫る！　間一髪それを防いだのは、ガッシュの生身のタックルだった。
　敵を恐れてばかりの清麿を、ガッシュは叱咤する。「どうした清麿、いつものお主らしくないぞ！私をやさしい王様にしてくれるのではなかったのか！？」その言葉に自信を取り戻した清麿、すさまじい気迫とともに反撃を開始する。息のあったコンビネーションでアポロたちを翻弄する清麿とガッシュ。ザケルによる不意打ちでロップスにダメージを与えることに成功した。
　けなげに立ち上がるロップスの姿を見て、かつて旅の途中、ロップスと出会った国のことを思い出す
アポロ。そこでは国境線がロップスと幼い姉弟との間を引き裂いたのだった。この世界を、少しでも自由な世界にしたい。そのためにロップス。君は自由な王様になるんだ————。今、戦うことへの確固たる理由を見出したアポロとロップス。最強の術・ディノ・リグノオンで、これまでになく巨大な岩石を宙に持ち上げた。これに対抗するには、こちらも最強の呪文しかない！覚悟を決めた清麿とガッシュは、今度こそバオウ・ザケルガを発動させる。ふたつの最強呪文が激突し、爆風が一同を吹き飛ばす。体力を消耗し切った清麿とアポロは両者とも立ち上がることすらできず、決着は次回へ持ち越しとなった。
　戦いの後、旅の話を聞きたいとアポロを家に招待する清麿。だが気まぐれなロップスに引きずられ、アポロはそのまま町を後にするのだった。